私はかつて、私だけが見える“そういう存在”を煩わしいと、日々解放して欲しいと思っていた。でもいざ失ってみると、それは解放ではなかった。
――なぜなら、彼らをもう一度見たいと思ってしまっているのだから。
最終更新:2024-10-07 05:08:12
2501文字
会話率:18%
『近所に引っ越してきた櫻子はツンデレだけど嫌いじゃない件』
小六の娘の母さやか。ある朝、夫と娘の会話を聞き、自分が同じ年の頃に経験した事を思い出し回想する。近所に建った青い屋根の家、越してきたのは岸野一家。その一人娘の櫻子は高飛車な性
格だった。しかしイケメン父と元モデルの母をもち自身は綺麗な洋装の櫻子をさやかは密かに羨ましく思っていた。
一番の友達、美沙はさやかを尊敬し憧れている。3年生から剣道を続けているさやかと美沙。練習試合で格下と思っていた美沙から技を決められ自問自答する中、新人戦選考試合の話があり一緒に出場したいと美沙がさやかに意気込んできた。
稽古の事を引きずったまま帰宅すると櫻子父が購入したバイクを見て興奮している父の姿が。しばらく後、父が古いバイクを購入する。その日からさやかに度々、父がレースをしていた話をするようになった。だが何故か母には内緒にしてと口止めをする。
選考試合の結果美沙が選出され、さやかは選ばれず気落ちする。選考に落ちたことを引きずり、他人のせいにするさやかを、諭す父にも食って掛かる。興奮し思ってもいない言葉を投げかけるさやかを母が窘める。翌朝、美沙が1人で朝練を続けていた事を知る。
傷心の中、岸野母からサーキット走行会の誘いがあり一家で参加する。そこで父と母の過去を知る事になり、大切な友達と 父に対して悔やみ涙する。翌朝、武道場を訪れ美沙に謝ることができ本当の親友になる。
『彩夏と友達になりたいけど私の癖がじゃまをする!件』
櫻子は心優しい子、しかし緊張すると態度が高飛車になる癖があり悩んでいる。好印象のさやかに初対面から失敗してしまう。さやかと友達になるきっかけを作ろうと奮闘するが上手くいかない。
機転を利かせた櫻子、松金一家をサーキット走行会に誘う事に成功する。だがここでも大きな失敗を犯し自分に失望し母の前で号泣する。優しく諭す母に自分の気持ちを素直に打ち明ける。
容姿が変わった櫻子だがツンデレ調子は変わらない。だがさやかは優しく受け入れ二人に友情が芽生える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-08 10:04:37
37352文字
会話率:36%
結目 瞳。十歳、小学五年生。変なもの――妖怪変化魑魅魍魎、総じてアヤカシ呼ぶような、他人には見えないものが見える、心を閉ざした女の子。
そんな彼女は、ひょんなことから「アメフラシ」と名乗る妖怪と出会う。
瞳とアメフラシは徐々に仲良くな
っていくが……。
百鬼夜行抄とか夏目友人帳みたいなのを目指しました。
ロリ百合です。悲恋ですがハピエンです。
カクヨムWeb短編コンテスト出品予定。カクヨム、ノベルアッププラス、pixiv、アルファポリスにも掲載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-24 20:19:59
9670文字
会話率:37%