虚しい荒野の中を彷徨う囚人に、誰かが手を差し出す。その手は優しく温かい。囚人の心を覆う氷が溶け掛けようとしていた時、世界は静かに動くのを止めた。
囚人は自分を嫌う。惨めな自分を、愚かな自分を、思い出に囚われている自分を。そして――素直に
なれない自分を。
だから世界は動かない。だから足枷は外れない。だから心はいつも彷徨っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-09 16:58:42
2367文字
会話率:3%
悔恨の中を彷徨い、追憶を巡った囚人はただ、その時を待つ。
踏み出した一歩は囚人の全てを狂わせる。お前には無理だ。お前はダメだ。お前なんか居なければよかったのに。邪魔だ。お前のせいだ。お前だけが悪いんだ。お前は…お前はお前はお前は。
最終更新:2019-01-19 13:05:01
2432文字
会話率:0%
過去に囚われた者は未だ思い出の中。ただ、追憶に心を委ねよ。
苦しみを忘れ、一時の癒しに身を沈めて。
思い出だけはいつも優しい。思い出だけが抱きしめてくれる。
自分の歩んだ道だけが、自分を癒すことができる。
最終更新:2019-01-18 23:42:33
3837文字
会話率:0%
「その方は、どんな男が好きじゃ?」
「龍を愛する人です」_____
私は鳥、空を自由に羽ばたく小さな燕。
貴方は鳥、一箇所で獲物を狙う大きな鷹。
私は巫女、貴方をお慕いする者。
貴方は住職、私の面倒を見る者。
好きです。届かなくても、
思っています。
牢屋の外で、空の下で、この宮殿で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-12 15:13:07
8231文字
会話率:38%
恋だ何だって騒ぐクラスメイト達を、私はどこか冷めた目で見つめていた。そんな彼女らにうってつけのイベントが、クリスマス。もうそれは、眼前に迫っていた。
最終更新:2008-09-02 20:59:49
19021文字
会話率:44%
大学生で、只今アパートで一人暮らし中の緋月の部屋に、突然押しかけてきた弟・夏月。トラブルの予感、しかもそのトラブルの元凶が……母親。
最終更新:2007-10-09 12:55:21
10351文字
会話率:47%
いつも元気で走り回ってる俺。その元気がなくなったのはなぜ?
最終更新:2007-05-28 22:40:40
4543文字
会話率:33%
ここからが、あらすじです。堕天使ルシファーこと、リュシフェルの小さな小さな物語。天上界から、人間界へ。大天使長ミカエルこと、大和田と母上様の策略。そこで、ちいさなちいさな少女と出会う。そこから、始まる、奇跡の物語。
最終更新:2007-07-16 13:54:24
3997文字
会話率:77%