結城レイ。
偉大なる結城帝国が第13皇女にして、私生児です。彼女は私生児のため、僅か8歳で辺境の地へと領主として追いやられてしまいます。
もちろん、たった8歳の皇女が領主の仕事などできることなく、以降は引き篭もり生活。領主の仕事を放棄して、
部屋から一歩も出ていませんでした。
ですが、彼女は11歳の時にあることを機会に変わります。
───何かというと。
「私、皇女に憑依してしまったんですか!?」
のんびりと寝ていたはずなのに、この身体はどういうこと?
地球から憑依してしまった者がいたからです。
戸惑う少女。
側仕えは泥水のような洗面水を持ってくる。
召使いたちは何一つ命令を聞いてくれない。
代官は横領して街へと重税をかけて好き勝手してる。
そして、私のご飯はヒエやアワ。ヒエやアワです。大事なことなので2回言いました。ご飯は大切なのです。
「こんな状況は不自然です。待遇改善、将来は安楽に暮らします!」
固く誓って新たに地球からやってきた憑依した者は決然と行動をすることを決意するのでした。
きっと溺愛してくる白馬の王子とか公爵が現れて、助けてくれるよねと考えてもいたりします。
よくある話です。ハッピーエンドに終わる恋愛ストーリー。
ただ少しだけ違うのは………。
領地は呪われし地。呪われし異形の住人たち。
───ワタシハハルカムカシニシンダモノ
ということくらいでしょうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 19:00:00
337886文字
会話率:47%
試合に勝って勝負に負けた、みたいな話。
上の世代の負の遺産をすっぱり身分と国もろとも捨てる覚悟をしてしまった今時世代な貴族たちと、もう自分たちには関係ないと思い込んでいた上の世代。ついでにそれらに振り回されて結局国から逃げることになった使用
人や平民たち。
呪われた土地でなるべくしてなったかもしれない、そんな感じのやつ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-15 09:19:27
11920文字
会話率:17%
バーニングフォトン公爵家が長女シェルファは第一王子の婚約者であった。未来の王妃となることが決まっていたために厳しい教育を受け、十全に身につけるだけの素養があったが、男爵令嬢に嫌がらせをしたといういわれなき罪によって婚約破棄を突きつけられてし
まう。そればかりか公爵家からも勘当されて、令嬢から一転何の後ろ盾も持っていない平民となってしまう。このままでは生きていくことも困難ということで、唯一己を信じついてきてくれたメイドと共にシェルファは近づくだけで死ぬとされている呪われし地を目指す。「呪われし地? いいえ宝の山ですよ」これはもふもふ獣人や子犬たちと共に死を撒き散らす土地を開拓して、巨万の富を手に入れて、やがては大陸で最も発展した街を作り出す女王の物語である。〜〜第六十六話から先を書き直しています、というかほとんど削っていますので、できればその先から改めて読んでもらえると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-10 19:14:34
289217文字
会話率:41%