2128年、ようやく認可された世界初の宇宙エレベーターによる宇宙観光ツアー21日間の旅に参加した兄妹が体験する初めての宇宙と、宇宙エレベーターのクライマー搭乗記。近未来の観光旅行体験を精密に描写することが一つの目的。もう一つの目的は宇宙エレ
ベーターの原理や利用法を解説すること。ジャンルはSFだが、未知の理論や現象は一切現れず、むしろ既知の技術の延長にどんな未来があるかを想像力を広げて予想するもので、Technology Fiction(空想技術小説)と呼んでほしい作品です。というわけで、宇宙人も出てきませんし、大事故も(たぶん)起きません。平和に宇宙に行って、平和に降りてくる、それを初めて実現した近未来の人たちの旅行記を、お楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-29 12:00:00
490535文字
会話率:57%
『美少女』とは、どのような少女なのだろうか?
容姿、性格…それとも……、『美』の基準は人種、国、時代によっても大きく変遷する。
ルルス・ウォルフは、普段は昼行灯(ひるあんどん)な藪医者を騙(かた)っているが、その正体は真理に達した凄腕の
錬金術師だ。
彼は、得意のホムンクルス創造技術を用いて『究極の美少女』を創造しようと日夜研鑽していた。
そして、彼の傍らではダークエルフのアーニャがサポートをする。
ただ、ホムンクルスを創るには高価な『賢者の石』や検体から回収して調製した『容姿情報魔薬』などが必須で、莫大な研究資金が必要だった。
この物語は、基本一話完結ですので気軽にお立ち寄り下さい。
ただ、医学部のように検体を解剖したり、参考資料として検体から切除、摘出した標本が作業台の上に置かれているかもしれません。苦手な方はご注意願います。
H28.12.11改稿しました。改稿内容としては、書式及び誤字・脱字の見直しと、若干の加筆修正です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-13 12:00:00
24503文字
会話率:36%
西暦一五三〇年。オーストリア大公領の首都、ウィーンに若き異端審問官リクト・ラインフィールドがいた。リクトは数々の異端者を審問にかけた、優秀な異端審問官である。また、信心深いカトリック教徒でもあった。
同国、ザルツブルグの調査へ向かったリ
クトは、ヘルメスと名乗る女性の錬金術師と出会った。ヘルメスはリクトに人造人間の創造の手伝いを申し出る。向上心の高いリクトは人造人間の創造技術と引き換えに協力を承諾した。
それから、四十日後。ヘルメスは人造人間を創造する。名はホムンクルス。ラテン語で『小さい人』を意味する。しかし、ホムンクルスには欠陥があり、体の崩壊が始まってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-03 22:35:52
91885文字
会話率:46%