降り始めた雪を見ながら、男は猛吹雪の中で遭難しかけていたところを助けてくれた赤いローブの女を思い出した。その年は冬が長引き、村人たちはいつ備蓄が尽きるかと怯えていた。その中で古い、忘れ去られつつある「雪の魔女」の伝承がまことしやかに広まって
いく。「魔女が雪を降らせるならば」「その魔女を殺してしまえばいい」。降りやまない雪の中、村人たちは山の中にいる魔女を狩ろうと画策する。魔女と会ったことのある男を先導に、僅かな晴れ間を頼りに進む山中、雲行きが怪しくなりみなが避難をする最中、男の視界に見慣れた赤い影を見た。その影を追った男は仲間とはぐれて遭難してしまう。そこに再び赤いローブの女が姿を見せた。「逃げろ」とだけ言って意識を失った男は、その後村人たちに救出されたが、左手の薬指を凍傷で失った。その後、長引いていた雪は止み、村は平穏な日常を取り戻していった。
※別のサイトに掲載している作品になります折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-05 21:32:27
6398文字
会話率:43%
各地の国や街を巡りながら、夏を過ごす北の街を目指す魔法使いの少女ベティー。
越冬した町をあとにして、最初に向かった町は険しい山脈の麓の村。
いつものように数日立ち寄って、アルバイトをしたあと出発しようとした頃、無謀にも冬の大山脈を越えてきた
男がいた。怪我をし凍傷で瀕死の男は、村で病が流行り薬を命がけで買いに来たと言う。
ベティーはいつも山脈の麓を遠く迂回するのだが、その大山脈を越える決意をする。
※以前作った「渡り魔女ベティー・コルネ」の続きになります。
よければこちらを参照ください https://ncode.syosetu.com/n9056im/
短編で完結させようと思っていましたが、なんだか、旅をするベティーの物語が浮かんでしまうので作ってみました。話は独立しているので、ここから読まれても結構です。
健気に生きていく渡り魔女の物語の短編なので、軽くお付き合いくださいませ。m(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 16:10:00
18786文字
会話率:46%
青春とは恋愛なんだろうか。
いや友情でもいいし素敵な人間関係の先にある時間、とかでいいんじゃなかろうか。
思い出した時に思わず笑ったり、穏やかに語れるようなものならそれはきっと青春だったと言えるのだろう。
うわ思い出しちまったやめろ
やめろ消えろよもー! なんてなってしまうものは、きっと黒歴史。
なので、まあ。楽しもうぜ、人生! 楽しめたらの話だけど!
そんな、短編集みたいなもの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 08:01:56
185079文字
会話率:65%
めちゃくちゃ現実的な異世界冒険小説があったら面白いんじゃないかと思ってこれを書きました。
登場人物が凍傷になって指を落としたり、夏に汗ビシャビシャで眠れなくて恨み言を言ったり、めちゃくちゃどうでもいい暖を取るためだけに魔法を使ったりする感じ
のお話です。
冒険って辛いこともあると思うんです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-04 22:41:28
4046文字
会話率:25%
新夜詩希による新夜詩希の為の(?)新夜詩希的自己満足詩集。ブログで作成・公開している詩をまとめたものです。ブログの方でお題を募集しておりますので、お気軽に投稿下さいな。尚、大ケガ・凍傷等の被害に遭われましても当方は一切責任取りません(笑)。
最終更新:2019-04-30 15:30:22
42012文字
会話率:38%
とある小さな街で連続的に猟奇的な殺人事件が起きる
一人の殺人鬼によって街中は恐怖に陥れられたが、犯人を突き止めることはできなかった
死体は皆、重度の凍傷と火傷を負っていた
住民は皆、アウェイカーの仕業だと恐れていたが、その恐怖は現実のものと
なってしまう
百人に一人と言われるアウェイカーと呼ばれる能力者達は、
この現実世界に不可思議な現象を起こすことができる
ある者は心の声を聞き、あるものは普通の人間には見えないものを見ることができる
そしてあるものは物質を触ることで過去の情報を読み取ることができる
次々と起こる悲惨な事件
謎の殺人鬼の凶行を食い止めようと立ち上がったのは、街の小さな少年・少女達であった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-29 23:32:35
2621文字
会話率:42%
雪の舞うある日、「狼の牙村」の自警団ザクセンは同僚の自警団員が森の中で血まみれになっているのを発見する。ザクセンは近くの酒場に怪我人を運び込み、治療をするため村の聖職者を呼んだ。しかし、ザクセンらが怪我人を運び込んだ部屋に入ると、凍傷を起こ
した左足が霜に覆われた、異様な同僚の姿があった。そして、最後の力を振り絞り青白い小人に気を付けるように言い残すと、同僚は力尽き、死んでしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-20 15:40:16
4263文字
会話率:16%
正式タイトルは『お風呂に入ったら霜焼けが切り落としたいくらい痒い件』
最終更新:2015-03-16 02:28:50
2395文字
会話率:0%
相次いで発見される変死体。
ある者は火傷、ある者は凍傷、ある者は刃物による傷が原因で亡くなっていた。
そんな怪事件の起きる街では、若者の間でパラレルワールドに行くためのおまじないが流行り始めていた。
そしてある時、おまじないを試した高校生が
変死体となって発見される。
これは、おまじないと怪事件の真相を暴こうとする少女たちが、それぞれに大切なことを知るまでの物語である。
※同作者の魔法学院シリーズにも登場する単語がありますが、そちらを読んでいなくても語句の説明はしてあります。
※書き溜めている時点で軽いヤンデレ要素が見受けられます。苦手な方はご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-01 00:00:00
42968文字
会話率:57%
中学生の時の淡い思い出。それは雪の如く溶けてなくなってしまうもの、けれど、その光景を覚える事は出来る。今も思い出は痛い程私に焼き付いていた。もう凍傷になってしまう。そんな時は雪の中で生きる貴方を思い出し、空いた掌を温めるのだ。
最終更新:2014-07-21 09:05:53
4539文字
会話率:22%