――目が覚めると、そこは“異世界”だった。
全身を覆うは、寒冷地仕様と言わんばかりの柔らかくも密度の高い毛。与えられたのは、他の同種より大きく立派な身体。その姿は、何も知らない者が一見すれば、鋭い爪で全てを切り裂く気高い獣のよう。
しか
しその代償として、口を開けど愛くるしい「にゃー」という鳴き声しか出せなくなってしまった。……そう。事もあろうに、俺は“猫”と呼ばれる獣に転生していた。
その事実を突きつけてきたのは、通りすがりの出歯亀娘“新城琴音(しんじょうことね)”。自らを高校生になりたての15歳と名乗る彼女は、「困っているひとは放っておけない」と、俺の保護を申し出る。
他に行き場もなかった俺はそれを受け入れ、かくして奇妙な新生活が始まる――筈だった。
「ところで気になっていたんだが。琴音は俺を保護するだけの金は持っているのか?」
「ううん、ない」
「……は?」
これは若さ故の突発的行動に振り回される、一匹の猫の日常の断片である。
◇◇◇
※現在推敲中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 23:10:00
98449文字
会話率:63%
ファンタジーな世界で遊ぶゲームがやりたいです。リアルなやつ。…いや、実際にはここまでリアルじゃなくて良いですが。
キーワード:
最終更新:2018-11-18 09:39:57
534文字
会話率:20%
正式タイトルは『お風呂に入ったら霜焼けが切り落としたいくらい痒い件』
最終更新:2015-03-16 02:28:50
2395文字
会話率:0%