路上にうねうねして、カサカサに乾いたあれです。
最終更新:2022-07-30 20:00:26
235文字
会話率:0%
「ありふれた主人公なんて、俺は望んじゃいない。」
『赤坂小道』は過去の栄光を棄て自宅に引き篭もり、日々を無産に生きていた。
『神屋麗華』は己を蔑み孤高を貫き、自己を確立しようとしていた。
『清川夏帆』は立場に囚われ環境を憎み、
憧れに縋っていた。
『中洲彩香』は自己を欺き周囲に溶け込み、ご機嫌を伺っていた。
この物語は、青春 家族 理想 人間関係 。
そんなありふれた日常と戦いながら、時に対立し、時に手を取り合って。
自分の理想へと近づいていくような、そんなお話。
つまり、この物語に、『○○○』は居ない。
本編と関係の無い話。
[赤坂小道の退屈]
[生徒会の小話]
[“もしも”小道達がゲームの中に閉じ込められたら1・2]
[新元号発表会の日の生徒会(かなり遅い)]
[改号前夜の生徒会〜赤坂編、神屋&中洲編、清川編〜]
[令和元日の生徒会(少し遅れた)]
[間違っている彼には、やはり届かない。〜50話記念!!ちょっと長めの話〜]
[一周年のご挨拶]
[作者卒業記念の話。]
[嘘つき。〜エイプリルフール記念〜。]
以上の話は、完全に作者の趣味趣向で書かれた話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-02 23:53:00
257413文字
会話率:42%
逃げろ、逃げろ。もっと遠くへ。「アイツ」の手の届かないところへ。やっと自由になれる。やっと、やっと。
薄汚れたあの場所から、早く。自分でも気付かぬうちに染み込んだ血の匂いを振り払うように駆ける。
つらい
過去も 現在も 未来も。
光はど
こにある?いや、光があったとして。私はずっと影だったじゃないか。後ろを振り向けば、いつだってそこにあっただろう?目も開けていられないほどの、真っ暗な光が。あんな光に縋ってもいつかは影に覆われる。
そんな一縷の光ならば、私は一生影でいい。
ああ、でもその「一生」すら、終わりがすぐそこまで迫っている。
どうして、どうして。
私は。
視界が暗闇に染まっていく。視界の端で、過去の光に手を伸ばしながら。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-15 11:00:00
26423文字
会話率:46%
怪異ではなく、日常的な話。
法王庁へ戻ろうとした神殿騎士コークリットはその手前にある自分の故郷の村へと立ち寄る。
(トスカーナの田舎をイメージ)
修道院の運営や子供たちの悩み、自分の過去に様々な想いが交錯する。
俺とシス
は修道院の屋根の上で身を寄せあいながら、弦月が輝く夜空を見るとはなしに眺めた。
「綺麗……」
「ああ……」
俺の腕のなかで、シスは小さく小さく囁く。
夏の夜空には、山のように大きな雲の塊が浮かんでいる。雲の城だろうか……月を守るように、高く高くそびえている。月の光に照らされた雲は、月の青い光を放ち神々しくさえある。ああでも月の光が届かない下層はあまりにも暗く黒く冥闇で……
「コックリ……子供の頃も、こうして屋根で夜空を見ていたの?」
「あー、見てたな……」
「うふふ」
「おかしい?」
「ううん、全然」
「シス……向こうの丘の方……見える?」
「ええ、コックリほどじゃないけれど、夜目がきくから……」
霊力で五感を強化した俺は夜目がきき、暗闇に包まれたはずの起伏の大地の先の方まで不自由なく見渡せる。少し先の草原には夜行性の獣がいて、黒い大小様々な影が草原を駆けている。あれは猪の親子の影かな? 森から出て来て草原を駆けている。
雲の切れ間から、弦月の光が丘に落ちて……とても美しい……
淡い光が草原を駆ける獣を淡く照らしていて……
自然が作り出す造形、光が生み出す陰影の美しさは……人には作り出せない……ただただ、自然は美しい……
シスが美しいのは……そういうことなのかもしれない……
彼女は自然物に宿る心が肉体を得たような、妖精なのだから……
「コックリ……」
「んー?」
「私……マーク君に……嫌われてるのかな?」
今後使用する世界設定などをストーリーに
織り交ぜて投稿する予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-13 19:00:00
82829文字
会話率:53%
50年前、日本は変わった。
経済破綻の瀬戸際に立たされた国家は、再建策の一環として「特別行政区管理法」を制定。
それは、連鎖破綻を繰り返す地方を放棄し、人々の生活範囲を集約することで、
国民の財産と生命をギリギリで守る、コンパクトシティの国
家的実現だった。
放棄された地域は「特別行政区」と呼ばれ、行政の管理下に置かれた。
新浜市(しんはまし)の新人職員、木下歩美(きのしたあゆみ)は、
補佐役の宮本と共に、
特別行政区内で巻き起こる様々な出来事と奮闘しながらも、
人々の心に触れて、成長していく。
一方、宮本には知られざる過去があった。
暗躍するジャーナリスト、警察の不穏な動き、
事態は時とともに、関係者を巻き込みながら、
思いもよらない方向へと転がり始めていた。
深海には光は届かないから、だから、見つけにくいけれど、
そのせいで誰もが忘れかけているけれど、
とても大切なモノが眠っている
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-17 18:00:00
129751文字
会話率:16%