ドミヌティア侯爵邸に勤める御者の娘、ラウラは希少な光魔法使いで、愛人の子テオの治療に度々呼ばれていた。そんなラウラに、テオは懐き好意を隠そうとしない。
しかしラウラは、幼少期からイルゼンに対して思いを寄せていた。イルゼンは侯爵家の正統な後
継者であり、決して叶わないものだとしても、たまに言葉を交わせるだけで十分と思っていた。そんな関係は、ラウラの父が起こしたとされる馬車の事故で一変する。
侯爵が事故によって亡くなり、イルゼンが若き侯爵となる。ラウラは彼の専属侍女となったが、周囲からの非難の目は厳しいものだった。
イルゼンとラウラだけが、事故は謀略によるものと知っている。イルゼンは真犯人を糾弾することができたら、ラウラに思いを告げようとしていた。
表現することすら許されなかったイルゼンの愛は深く重く、凝縮していた。
当面の間、毎週水曜日更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 15:26:26
128208文字
会話率:48%
交通事故で妻を亡くした主人公“まこと”はその3年後に精神的な病でまるで後を追うように死んでしまう。しかし気がつくと異世界に転生していた。
異世界でオーネストという新しい名前をもらい、特別な才能に恵まれた“まこと”は王都で騎士として出世する。
そしてその王都で“まこと”ーオーネストは前世で死に別れた妻と再会する。
お互いに変わらない想いを抱くが異世界では妻は一国の王妃、主人公は平民出の騎士。この世界では身分の違うもの同士の結婚は認められておらず、主人公は自分の気持ちを隠しながらも、前世で幸せにできなかった妻を異世界では必ず幸せにすると誓う。
そんなある日妻に他国から縁談の話が持ち込まれた。妻に相談される主人公。しかし彼は「妻の幸せのため」と結婚の後押しをした。だが、その縁談には裏があった。それを知った主人公は己のふがいなさと浅はかさを悔やみ、「次は絶対に守りとおすんだ」と救出にむかった。
自分の本当の今の気持ちを感じながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 18:10:23
220207文字
会話率:63%
フィーネ・カンツォーネ公爵令嬢は、この学園で『人形姫』と呼ばれ恐れられている。人形のように美しい顔で、人形のように言葉ひとつ話さないからだ。「自分から話さなくても他人が察して当たり前だと思っているんだ。なんて高慢な令嬢なのだろう」ーー学園の
生徒たちはそう噂し、婚約者であるアレグロ王子が平民の生徒と仲良くなっても「当然だ」などと言って彼女を蔑んでいた。
ーーだが俺だけは知っている。フィーネ様が言葉ひとつ話さないのは、ただ単に『コミュ障』だからだということを。
*
ひょんなことから公爵令嬢がコミュ障であることを知ってしまったモブ平民な主人公が、彼女のコミュ障を克服させるために頑張るお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-28 11:15:30
49258文字
会話率:41%
ある日しがない営業マンとして働いていた男は少女を助け死に、別世界に転生した。
その世界に王太子として生まれるも誰からも王位を望まれなかった主人公は平民になろうと決意するが............
異世界転生ものです。暇潰し程度にどうぞ。
最終更新:2016-08-20 21:58:23
3570文字
会話率:34%