自称拝み屋、尾上弥太郎――人呼んで下駄の男は、闇に蠢く魔を狩る陰陽師であり、凄腕のハッカーという異色の祓い屋である
東京江戸川区の笠井町は外国人マフィアや地元の暴力団、暴走族など犯罪の多い町として知られており、その中に合って組織暴力団対策部
――通称マル暴の後藤刑事とその部下は、街のゴロツキばかりが変死をする事件に遭遇し、呪術による殺人があったことを突き止め、下駄の男と遭遇する
台東区に完成しつつある巨大な電波塔に隠された秘密、闇の組織と暗躍する陰陽師たち
この物語は、新たに発生した連続不審死事件に関する重要な人物を下駄の男が追い詰めるところから始まる。そして後藤と下駄の男は蟲使いなる女の存在を知ることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-09 16:44:33
14315文字
会話率:42%
『傘がない』『続・傘がない~下駄の男』『蝉時雨』(短編集「週末、公園のベンチにて」収録)に続く、下駄の男シリーズの第4弾です。
江戸川区にある笠井町。そこで多発する事故死。笠井町周辺を担当エリアとする江戸川南警察署の組織犯罪対策部所属の後
藤刑事は、自分がマークしていた暴力団員やその関係者の謎の事故死を追う中で、不思議な力を持つ男と出会う。
尾上弥太郎と名乗るその男は作務衣に下駄という風貌で自らを「拝み屋」だという。
下駄の男の力を借りて事件の真相に迫った後藤刑事とその部下鳴門刑事。しかし、それは大きな陰謀めいた闇の力の、ごく一部でしかなかった。一つの事件――傘による謎の交通事故の一応の解決をみたあと、笠井町のあるアパートに大量の蝉が発生し、またしても元暴力団員 権田聡が事故死をする。
その裏に隠されていた坂口姉妹の権田への復讐劇にたどり着いた三人であったが、そこに何者か=第三者が関与している可能性を下駄の男は指摘した。
「おそらくは、悪意を持ってこの外法を坂口由紀子に教えたものがおる。ワシはそうにらんでおる」
下駄の男がいう『外法』とは一体何なのか?
そしてその『外法』と使う人物とは?
笠井町を舞台に繰り広げられる奇伝
笠井町を守る刑事=後藤刑事、鳴門刑事
下駄の男=尾上弥太郎
外法を使う符術師=狩野紫明
下駄の男を師匠と慕う書画家=田中太山
笠井町の町に影を落とす闇の塔=東京スカイツリー
闇の塔を見守る猫=団十郎
政界、経済界、そして警察組織ですら陰で操る謎の人物=しわがれた声の主
さらに 短編集『休日、事務所のソファにて』収録の<魔法少女シリーズ>の主人公=魔法少女ミサも登場し、奇想天外な物語が繰り広げられます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-28 13:27:25
102812文字
会話率:58%
雨の日は交通事故が多い。一見なんでもない統計の中に隠された恐ろしい事実。一本の傘が一人の男を運命を変え、それはやがて大きな波紋を呼び、警察、ヤクザ、闇の実力者を巻き込み、やがて拝みや『下駄の男』が現れる。『傘がない』の続編、連載開始です。前
作では強い拘りを持つ男となぞの力を持つ『下駄の男』の物語ですが、スケールアップした続編ではいろいろな人が絡んでいきます。ハードボイルドオカルトホラーをお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-27 18:39:28
96478文字
会話率:61%