公爵家の次女であり、国一番の魔法使いと呼ばれたエルミラ。
第一王子と婚約し、順風満帆な人生を歩んでいるつもりだった。
しかしそのワガママな性格が災いして、虐げていた長女のカルメラに復讐される。
婚約破棄に加えて辺境へ追放されただけでなく、全
ての魔法すら封じられてしまった。
勿論、簡単に受け入れるエルミラではない。
どうにかして自分を陥れた姉達に思い知らせてやりたい。
そう思う彼女の前に一人の青年が現れる。
「私を弟子にして下さい」
彼はとある事情から大魔法を望んでいた。
これは、使えるか。
エルミラは持ち前の愛くるしさとワガママで、青年を利用してやろうと企む。
しかしこの青年、思った以上に強敵で――。
「何で私の言うことを聞かないのよぉ!」
「理由は一つ。先生のためになりませんから」
これまで愛されるばかりで、誰からも叱られたことがなかったエルミラ。
生意気な弟子との平民生活で今までの自分を省み、改心することができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 11:13:08
64114文字
会話率:28%
王太子は私を『お飾りの正妃』に仕立て上げ、妹を側妃に迎えて溺愛した。
子供のころから王妃となるべく教育を受け、自由も感情もすべて奪われて育てられてきた私。不実な妹たちを責めることもできず、あやつり人形のように、国の母を演じ続けた……。あの
人に再会するまでは。
宮廷医師のライサンダー・シェイクスピア卿は、私の幼馴染だった。男爵家に生まれた彼は才能を見込まれ異例の出世を遂げて、宮廷医師の座に就いたという――すべては、『私を救い出すために』。
妹に毒殺されかけていた私を、ライサンダーは救ってくれた。
しかし、私はあえてその毒を求めた……妹たちへの復讐のために。
復讐か愛か。失った恋と心の、その先は……?
*掲載サイト:小説家になろう、ツギクル、アルファポリス折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-05 16:12:06
4990文字
会話率:46%
今夜は、一組の婚約者の発表が行われるために夜会が開催された。
贅を凝らしているが、上品な誂え、淑やかで慎ましい令嬢と、見目麗しい子息の披露目に、次代の安寧と、羨望の眼差しを向ける。
発表も無事終わり、和やかに進行する夜会の最中、甲高い大声が
響いた。
「なんでー!ズルいズルイですわぁぁぁ!お姉様ばっかりずるいですわぁぁぁぁぁ!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-24 21:42:51
2969文字
会話率:52%
「かわいい妹がいるっていいよなぁ」と友人によく言われる。まったくやれやれ……そういう風に思えるのは現実(リアル)の妹を知らないからだ。妹との生活はフィクションと違って大変だぜ。
最終更新:2018-02-12 10:41:52
5089文字
会話率:18%