かつて青春時代をギャルゲーに費やしたおっさん。
彼がある朝目覚めると、昔好きだったギャルゲー、『曇りなき青空の下で』――通称『くもソラ』の主人公『成瀬祐樹(なるせゆうき)』になっていた。
くもソラは、典型的な紙芝居タイプの泣きゲー
。おっさんは昔、くもソラをやり込んでいたため、全ヒロインの攻略方法を完璧に熟知している。
おっさんは、満を持して、ヒロインの攻略に乗り出す――訳がない!
「なぜって? ハッピーエンドに至るまでの過程が超絶キツいからだよ!」
そう。なんと、くもソラは、田舎を舞台にした鬱要素てんこ盛りの、和風伝奇ホラー風ギャルゲーだったのである! しかも、ライターは18禁の陵辱系で名を馳せたヤベー奴! どのルートを選ぼうが、主人公はグロくて、痛くて、陰惨で、エゲつない試練に耐えなくてはならない!
『俺は絶対にどのヒロインも攻略しない! 鬱フラグは立つ前に全て叩き折る!』
おっさんは、元証券会社勤めの知識を活かし、未来を知っているというチートで金を稼ぎまくり、資金力をバックに権力を手に入れる。
『鬱イベントの総本山の神社? 買収して封鎖しろ! ヒロインにエロいことをしようとする地元のヤクザ? もっと強い傭兵を雇って潰してやる!』
これは、泣きゲーの世界に転生したおっさんが、ヒロイン攻略を拒絶し、金と権力を使って鬱展開を強引にねじ伏せていく物語。だが、救われたヒロインたちが黙っているはずもなく……。
「ぷひひ。ゆーくん。おはよ」
(おい! メインヒロイン、こっち来んな! てめーの『3000年の孤独』ルートだけは絶対に嫌だ!)
※この作品は、カクヨム様とアルファポリス様にも同時連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 22:00:00
548057文字
会話率:40%
ある作者は1ヶ月かけて作った短編小説を投稿したものの、PVがほとんど無く、ポイント、感想、レビュー、ブックマークは全く得られなかった。
ある作者はイラついて、短編小説をクソゴミとして扱い、あらすじ、キーワード、活動報告に『クソ』『ゴミ』
『クソゴミ』だのと書いた。
それでも何も得られなかったある作者は短編小説を罵倒し、削除した。
しかし、ある作者は目が覚めるとヤクザみたいな男に怒鳴られてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-22 07:55:25
3482文字
会話率:39%
筋が通っていないことが嫌いであり、いつしか現代社会に嫌気がさし、不良と呼ばれるようになっていた龍は、孤独であった。
仲間などおらず、自分に向かってくるものはすべて暴力でねじ伏せる10代を過ごしていた。
不良10人に囲まれようが、1人で返り討
ちにする。龍は強者であった。
ある日、俺に話しかける男がいた。
「お前は弱い。」
俺は男をにらむ。
「弱い人間が力だけ強くても意味がない。力が強いものは弱い人間を守れる。弱いものを守ってこその強者だ。」
俺は男をにらみ続ける。
「任侠って知っているか。」
「・・・ヤクザのことだろ。」
「違う!任侠は弱きを助け、悪を許さぬ者のこととだ。くそチンピラ共と一緒にするな。」
男が吠える。俺はめんどくさい男だなと思った。
「俺についてこい。お前に最高の世界を見せてやる。お前は任侠を極められる男だ。」
・・・めんどくさい男だが、俺は男の言葉に惹かれていた。そして自然と言葉が出ていた。
「・・・ちょっとだけ。試しになら。」
「よく言った!最高の世界を見せてやる!」
それが親父と俺の出会いだった。16歳の時だった。
そして物語は10年後へと進む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-28 14:50:46
42295文字
会話率:75%
全てを失った女性とその女性を拾ったヤクザ
この出会いは運命なのか…
少し残酷表現とかあります。
苦手な方は読むのはやめてください。
※ちょいちょい私の体験談もいれてます。
でも、ヤクザさんの知り合いはいません。
最終更新:2015-06-24 17:37:55
1490文字
会話率:22%