「ミーンミンミンミン!! ミーーーン!!」
俺は力の限り鳴き続ける。これが今の俺にできる唯一の自己主張なのだ。
なぜ俺はこんなことを…………いや、考えちゃだめだ。冷静になるな。頭がおかしくなる。一心不乱に鳴き続ければいいんだ。きっとか
わいい蝉が俺を見つけてくれる。そうだ、もう俺に残された時間はそう長くない。せめて俺が蝉として生きた証を残さないと。そう俺の子供だ。俺の血を絶やさないためにも!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 02:08:33
3164文字
会話率:27%
ミーンミンミンミン…
ジジジジジジ……
ミーーンミンミンミン………
ジジジジジジジジジジジジ…………
ミーーンミンミンミン……………
ジジジジジジジジジ……
最終更新:2017-08-19 18:13:11
206文字
会話率:0%
私はセミだった。今は竜である。
生まれ変わった私は、遥か遠き異世界の地で、竜としての生を受けた。この世界でたった一匹の、最強の竜として。
なぜ蝉が竜に転生したのかは、私にはわからないが、
あるいは私は、いつか彼女に出会うために再び生を受けた
のかもしれない。
彼女の為ならば、私は何度でも歌おう。力の限り、命の限り。
ミーンミンミンミン ミーンミンミンミン
この小説はARCADIA様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-12 19:00:00
108206文字
会話率:20%