星詠みの加護に恵まれたハルヤは未来を予知することができた。しかしながら、ハルヤは記憶喪失者だった。なぜなら、星詠みの加護を受けしものは未来を視るたびに過去の記憶を失わなければならないから。
そんな記憶喪失者を拾ってくれたお嬢様がい
た。めでたく記憶喪失のホームレスから居候へとジョブチェンジしたハルヤはご主人様としてお嬢様を慕っていたが、実はこのお嬢様は絶賛登校拒否状態の高校生だった。そこでハルヤに課された最初の命令は「お嬢様の登校への同行」というものだった。
結局色々と言いくるめられ高校への同行のみならず、高校の授業にまで巻き込まれていき、二学期初日に開催された仮想空間での能力あり兵器ありのなんでもありバトルロワイヤル・カプリコンに参加することとなってしまう。
とここで、さらに問題が……
『なお、チームメンバーは4人になりまーす』
とのこと、
高校が始まって以来不登校気味だったお嬢様には当然知り合い、ましてや友達などいない。初手のメンバー集めからかなりの無理難題を突きつけられた2人。そして生存率を大きく左右するアイテムガチャ、12時間毎に課される服従ミッション。カプリコンのやりくりに苦労している中、悲劇が起きる。
新学期開始早々、クラスメイトとの命をかけた殺し合いが幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-20 18:00:00
32553文字
会話率:56%
「イシュタルの罠」シリーズ第4部。舞台は19世紀、南太平洋の島。「ノアノア」と呼ばれる現地の美しい若者は、ヨーロッパから来た画家くずれの中年男ビンセントと出会う。ビンセントはノアノアに魅せられるが、ノアノアは自らを育ててくれた宣教師ペールに
叶わぬ思いを寄せていた。ノアノアはまた宗主国フランスに禁じられた、伝統の舞の名手でもあった。かつての王の末裔らによって秘密の祭りが計画され、ノアノアは祭りの王として舞うことになる。だが、その裏には陰謀が渦巻いていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-07 00:43:13
64150文字
会話率:44%