「イシュタルの罠」シリーズ第4部。舞台は19世紀、南太平洋の島。「ノアノア」と呼ばれる現地の美しい若者は、ヨーロッパから来た画家くずれの中年男ビンセントと出会う。ビンセントはノアノアに魅せられるが、ノアノアは自らを育ててくれた宣教師ペールに
叶わぬ思いを寄せていた。ノアノアはまた宗主国フランスに禁じられた、伝統の舞の名手でもあった。かつての王の末裔らによって秘密の祭りが計画され、ノアノアは祭りの王として舞うことになる。だが、その裏には陰謀が渦巻いていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-07 00:43:13
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会話率:44%