かつてインドで冥界の王だった閻魔は今や地獄における10人で担当する裁判官の一人にすぎず、同僚にはお前だけ便利な道具を持っていてずるいと言われる有様だ。頻発する災害や疫病で次々に死者が送り込まれ、裁かねばならず、地獄は慢性的に忙しい。そんな
中で、自分が死んだことを屈強に認めない若い浪人、時之丞が江戸の長屋で暴れており、連行を手伝ってほしいと連絡が来る。彼は最初から決まっている変更不能の宿命も認めず、努力で変えて見せると言い放つ。閻魔はそれならもとは姫だった気の毒な少女の宿命を変えてみろといい、閻魔は彼と共に少年少女の吉原からの脱出劇を見守ることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 22:40:16
19786文字
会話率:54%
元同級生の死の謎を過去の邂逅から読み解いていくヒューマン・ドラマ。
最終更新:2021-07-04 03:53:52
978文字
会話率:0%
梗概
それは「彼女」にとって、突然の夫の死だった。まだ若い二人の夫婦の生活は夫の事故死で早くも終わってしまった。だが、彼女にはどうしてか涙がわいて出てこなかった。何故なら夫の死の当時、夫は多大な債務を背負っており、そ
の借金の返済の為に四苦八苦している状況だったので、彼女の心情としては夫の死によって入った生命保険の支払いと、何とか家を抵当に入れる事によって借金が返せたから。そのような事情もあり、彼女は悲しみと安堵の複雑な思いを抱き葛藤する。本当に私は夫を愛していたのか? と。
そんな募る思いを彼女がしている日々、死んだ夫からワインの彼女への誕生日プレゼントが届く。夫が事故死したのは彼女の誕生日の近づいていた日。つまり、送り届けられたワインは夫の死とは時間差した置き土産の贈り物だった。
彼女はそのプレゼントを受け取ると、生前、ワイン好きの夫が、この部屋には入らないでくれ、と言われてきたワイン・セラーの部屋に、ふと入ってみようと考えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-18 14:00:00
13175文字
会話率:14%
私たちの住む島は南太平洋のどこにでもある海がきれいな島。
ただ一つ、この島では1+1=1なのだ。
最終更新:2017-01-07 00:00:00
1814文字
会話率:0%
高校最後の夏休みに家族で出かけた国営のリゾート施設。そこには赤い髪をした幼い少女がいた。少女を取り巻く施設に漂う違和感。そして彼は知った。異形の腕、世から隠された現実。そこに囚われた少女を救うため、少年だった青年は決意する。だが、現実は二人
に残酷な決断を迫らせた。…これは、少し過酷な運命に翻弄される、男と少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-10-30 22:12:53
81928文字
会話率:28%