結婚なんてしたくない。それが、伯爵令嬢リュシエンヌの口癖だった。しかし年頃の令嬢である彼女は、父親の手により無理やり年上の男性に嫁がされることになってしまった。
どうしても結婚したくないリュシエンヌは、名前を捨て身分を捨て、男装して家か
ら逃げ出した。やがて遠くの町にたどり着いた彼女は、ほっと胸をなでおろしていた。これで自由だ、と。
しかしそんな彼女に、思いもかけない事態が襲いかかる。なんとその町で、彼女は聖女としてあがめられてしまったのだ。男の聖女なんておかしいんじゃないかと彼女は指摘したものの、町の人間たちは聖女の降臨を心から喜んでいた。
仕方なく彼女は、聖女リュシアンとしてしばらくその町で暮らすことにした。領主の息子セルジュと行動を共にしながら、彼女は楽しくも穏やかな日々を過ごす。
だが、その平和も長くは続かなかった。聖女の噂が王都まで届いたことで、この町全体が危険視されるようになってしまったのだ。
ずっと逃げ続けてきたリュシエンヌ、彼女はついに、困難に立ち向かうことを決意する。この町で出会った、大切な人たちのために。
※2023年の『自由になりたい令嬢は、男装して逃げだした……が、どういう訳か聖女と呼ばれて愛されている』(検索除外中)の改稿・加筆版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 12:17:07
150898文字
会話率:39%
“護り”の男ユグ・エクレールは仕事後に訪れた宿屋で知己の“運び”と出くわす。護衛の仕事を持ちかける彼に、剣士は暫し思考する。
何度か仕事を組んだことがある、無骨な剣士の中年と煩い運び屋の青年のバディ風。
・pixiv、アルファポリスに同一
作品を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 19:00:00
14288文字
会話率:30%
「僕らは二人で一人の魔法少女だ。」
北極圏から空を飛ぶ巨大なクラゲの様な怪物「メデューサ」が現れる様になってから7年、「地球解放軍」の局所的な勝利こそあるものの「生存域守護線」は北緯45度まで後退し、人類は窮地に立たされていた。しかしその前
線の後退を止める存在が現れた。それが「魔法少女」である、魔術デバイスとその周辺技術群である「魔法少女規格」を運用し、優れた空戦能力と特殊な防御力、そして圧倒的火力によって従来兵器では大きな消耗を強いられたメデューサとの戦いを一転、圧倒する事が可能となった。
それから3年、戦線を維持しながら勢力を取り戻しつつある人類は攻勢へ打って出る為の技術開発を行っている。
E.L.F日本東基地に所属する少年「夜火祝」と少女「守春」は、人類の未来を守る二人で一人の「新世代」魔法少女だ。
カクヨムとマルチ投稿です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891879053
守春/夜火祝
https://twitter.com/Nozomi7274/status/1189840003985108992折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-14 07:00:00
25510文字
会話率:31%