西方大陸の玄関口と呼ばれるフィニーク連邦で、裕福な屋敷のハーレムに生まれたサイードは幼い頃から家に寄り付かず、奔放に育った。十歳のとき、病床にある母親から重大な秘密を聞かされる。それは、実の姉が同じ屋敷の中で密かに育てられているというもの
だった――。
その瞬間から彼の人生には、生き別れの「姉」シェヘラザードが存在することになった。
『千の箱庭〜婚活連敗王子はどうしてもフラグを立てられない〜』で主役アーノルドの相棒を務めたサイードのバイオグラフィーにして、シリーズ最後のスピンオフ。
・毎日19時更新です。
・本編との関わりが濃く、結果的にネタバレとなっている箇所が多数ありますのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 19:00:00
106198文字
会話率:51%
時は22世紀後半
AIが世界を導く環境の中で、寝屋川 優一は相棒のAI′route2’、通称ルツと共に、通っている高校から自宅へと帰っていた。
そんな中、母から電話が入る。
かねてより母との関係が希薄だった優一。その母から電話とあれば、
不審に思ってしまう。
不穏な影を感じつつも、家に帰った優一を待ち受けていた未来とは。
これは皮肉気味な主人公と、AIルツが紡ぐ、バイオグラフィー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-25 21:46:17
8329文字
会話率:30%
終戦直後に生まれた私たち団塊世代は、その数の多さ故、常に「競争」を強いられた。受験戦争、出世競争、そして恋愛競争まで。私はくたくたに疲れ、落ちこぼれていった。そんな一サラリーマンの70年の記録。
最終更新:2019-12-17 16:08:34
16222文字
会話率:2%
高校中退、ゲーセン中毒、対人関係への恐怖。様々なコンプレックスを隠しながら、大学生活を排他的に過ごしていた主人公の元に、高校時代の友人から一件のメールが送られてくる。疎遠になっていた友からの食事の誘いだった。人付き合いを避けていた彼は、高
校をリタイアした後ろめたさを抱えながらも、その誘いに乗ることに・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-09 00:00:00
7038文字
会話率:13%