現代に於いても未だに解けない謎を遺すストラディバリウスを、歴史的にあり得るかも知れない事で事実の外堀を埋めた空想話です。
最終更新:2023-11-01 00:00:00
38682文字
会話率:50%
カクヨムにても連載中
ヴァイオリンを愛してやまない主人公、西条睦月は、曙光学園の二年生。その高校は、最低でも部費が一億円支給されるという、極端に部活動に力を入れている高校だった。
その学園の弦楽合奏部に所属していた彼だったが、部で購入した楽
器【ストラディバリウス・バロンヌープ】の所有権をめぐる争いに巻き込まれ、愛想をつかして退部する。
しかし翌年、睦月は世界的ソリストにも引けを取らない実力者であることが判明する。皆で合わせる合奏曲しか弾いていなかったため、殆どの人間が彼の圧倒的な実力に気付いていなかったのだ。
彼を慕う女子部員たちがファンクラブを結成し、彼女たちと交流を深めていくことに。そのお返しとして、睦月は彼女たちを指導し、確実に指導力も向上させていく。
だが、そこに立ちはだかるのは、睦月を部に復帰させようとする、弦楽合奏部の【三皇】と呼ばれる3人の実力者たち。50億の部費を背景に、非公認団体たるファンクラブに圧力をかけてくる弦楽合奏部を前に、睦月はある考えに至る。
「ファンクラブがだめなら、西条睦月同好会を作ればいいじゃないか」
かくして、自分を愛でさせるための同好会を立ち上げた睦月は、さらなる高みを目指して邁進する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-06 08:18:37
34494文字
会話率:48%