梗概
東京の編集プロダクションに勤める編集者・福原里衣は、ある冬の日、元婚約者の一周忌法要へ向かおうとして、いくつかの偶然が重なったことで、北岩手にある小さな駅前の神社に、雪晴れの夜にだけ出現するという「冬の七夕祭り」という不思議な祭りの庭
に迷い込む。
そこで亡くなった元婚約者・悠と邂逅し、大好きだった彼の、大好きだったところをひとつずつ思い出し、大切に抱きしめながら、かつて二人の間に確かにあった幸せだった時間に、感謝と祝福を捧げていく。
祭りのあと、里衣は遥に対する思慕にひと区切りをつけて、祭りの場で邂逅・再会した悠本人(霊)の願いもあって、里衣は新しい恋をすることで過去と折り合いをつけて、新しい道を歩きはじめる決意をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 19:22:20
31104文字
会話率:17%
源泉掛け流しの文章を目指したが、どうしても循環器具が作動してしまう。濾過されてしまう。そういった内容のことを書こうとしていたのかもしれない、とあとから読んでみて思った風呂嫌いの人間が書いた文章。
キーワード:
最終更新:2023-10-20 16:22:12
2599文字
会話率:5%
命を削って芸術作品を生み出す病・CLA(カッティング・ライフ・アート)。
通称芸術病。
日々を何となく生きてきた|豊《ゆたか》は、転校先でその病に侵された少女、早瀬と出会う。
苛烈に筆を走らせる早瀬の姿に魅せられた豊は彼女の側にいたいと
願い――。
*他サイトでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 10:38:11
7910文字
会話率:33%
ある日、ぼくは天使と出会った。
彼いわく、世界はもうすぐ終わるという。
こうしてぼくの最後の日々が始まった。
一方で、ぼくはどうしてもだれかを思い出せないでいた。
最終更新:2022-06-12 14:05:02
36417文字
会話率:10%
幼い頃に世界的ギターの大会で小学生ながらに優勝して脚光を浴びた橘唯織。テレビや新聞などのメディアで取り上げられ一躍時の人となった。だが、それがプレッシャーとなりスランプに陥ってしまう。周囲からの軋轢などでボロボロになった唯織はギターをやめて
しまう。それから月日は流れ脚光を浴びていたのはもう『過去の栄光』となり、その過去をひた隠し唯織はごくごく平凡な高校一年生として過ごしていた。しかし、彼の中ではまだあの頃の熱が燻ぶっていたのだ。
そんなある日一人の女子生徒牧村楓と出会い、唯織の心境は変わり始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-13 10:00:00
23725文字
会話率:45%
無人の高速道路を走る記憶喪失の「僕」の物語と、
取り戻しつつある「僕」の記憶、
それらがクロスカッティング形式で交互に語られる作品。
次第に明らかになっていく過去、
走り抜いた先のラストに待つのは天国か地獄か。
最終更新:2009-10-02 23:42:33
10511文字
会話率:18%