ユカタン大学で学ぶ社会人研修生の陸奥、豊田、辻の三人はメキシコの国際的観光リゾート地であるアカプルコを訪れていた。アカプルコの名所を見物する中で、辻は一人のスペイン女性と知り合いになった。女性の名前はカルメンと言い、セントロ・アカプルコとい
う大きな観光センターの劇場で踊っているフラメンコ・ダンサーであった。辻は陸奥、豊田を誘い、夜、カルメンが踊っている劇場に足を運び、フラメンコ・ショーを観た。次の晩も、辻は一人で劇場に行き、カルメンの踊りを観た。そして、アカプルコ滞在の最後の夜、三人は連れ立って劇場を訪れた。ショーの最後に感動的なシーンが待ち構えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-11 20:00:00
32038文字
会話率:45%
日墨交換留学生の一員で、メリダのユカタン大学に留学している征木義彦は悩んでいた。同じ留学生の奥村志保美と付き合っていたが、最近、彼女の心が自分からどんどん離れていくのを感じていたのだ。傷心の義彦は旅に出た。アカプルコで数日過ごした後、バスに
乗ってタスコに向かった。タスコは情緒溢れた美しい街並みから、慕情の街という別名がある。義彦はそこで、斎藤和子に偶然出会った。和子は同じ日墨交換制度で日本の病院からメキシコシティの病院に派遣されていた看護婦であった。義彦より七歳上の和子は大人の魅力を備えた女性であった。タスコの街で数日、和子と散策する中で、義彦は徐々に和子に魅かれていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-09 20:00:00
17561文字
会話率:46%
殺人鬼のアジトにうっかり侵入してしまった国下陽子。当然、追われる立場になるが、兄の国下智陰と、その他諸々の友人たちと、そして、ある決定的な殺人鬼の犯罪の証拠品を武器に、必死に殺人鬼と立ち回る。
最終更新:2017-08-03 12:00:00
17764文字
会話率:24%