美術部から3年生が抜けた事で、大澤真也(おおざわしんや)とその友人の穂村美咲(ほむらみさき)しかいなくなった。
それでも芸術の腕を磨く真也だったが、ある日突然に美咲からこんな事を言われたのだ。
「美術部、私達しかいないしヌードやろうよ
。私がモデルで!」
美少女のヌードを描くので変な汗が出てしまうし、理性が崩壊しそうになる真也。
あくまでも芸術の為と言い張り、冷静に描こうとする彼だが……?
全6話の中編です。
短いですが、ぜひお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-13 19:10:57
14855文字
会話率:45%
「あおひとくさ」「ほむらみさき」の続編。
前作で自殺を試みながらほむら岬にやってきた和泉は、桂と出会ったことをきっかけに自殺を思いとどまり、今は桂のもとで暮らすようになっている。
高校を退学した和泉は蕎麦屋でのアルバイトを始め、その初日、桂
が客としてやってきた。
桂は高校の生徒会長をしている。ただ、それは大学の推薦入試目当てであり、副会長らからはふざけているとしか思われないでいる。それでもその光景を見た蕎麦屋のかすみは和泉に高校に復帰するよう迫り、桂は生徒会長としての圧力で和泉を編入試験で合格させる。
再び高校生になることを覚悟した和泉は、その高校の校長がかつての自分と同様にこの町に自殺しにきたところを救われた者だったと知る。
和泉はこのとき、自分が特別でないことを知った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-31 22:33:56
19605文字
会話率:74%
前作「あおひとくさ」で、自分を抱いていた男が死に、和泉は妊娠した子を堕ろし、自分を好きだと言った少年は自分の親友に殺され、その親友は狂気に犯された。/それから数日後、和泉は自らの生きる意味を見失い、死に場所を探して「ほむら岬」へとたどり着く
。/そのほむら岬に向かう途中で出会った少年、和波桂。彼に案内された和泉はほむら岬ではなく何もない森の中へと連れて行かれ、遭難する。/行けども行けどもたどり着くことのない森の中の時間が和泉に死を忘れさせ、生きる希望を見いだす。/そして、自分だけではなく桂もまた心にキズを持つ少年であることを知った和泉は生きる決意をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-03-01 02:42:37
21168文字
会話率:75%