昔むかし、ある浜の漁師が、お盆の夜に漁をしていますと、急に海上が荒れ出してきました。するとそこへ万灯(まんどう)をこうこうと点けた大きな船が近付き言ったのです。
「柄杓(ひしゃく)を貸してくれー。」
なんだか恐ろしくなった漁師が、言われるま
まに柄杓を渡しますと、それで海水をいっぱいに汲み込まれ、漁船が沈没しそうになってしまいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-24 23:06:38
2486文字
会話率:41%
船幽霊と出会ってしまった漁師の男。男は言われるまま、ひしゃくを貸してしまうが・・・。
最終更新:2023-01-06 18:00:00
1986文字
会話率:7%
戦国時代のこと。戦う兵士たちは、たいていが農民を兼ねていた。
田畑の世話は彼らの大事な仕事。その中の水やりもまたしかり。
しかし、桶に汲んだ水をひしゃくでかけていく者が多い中、彼のやり方は違った。
手のひらを合わせ、あたかも槍の穂先のよ
うな形にして水に浸す。
そしてそれを素振りして水を跳ね飛ばし、土へとまいていくというものだったんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-25 20:00:00
2481文字
会話率:8%
納豆が好きな茨城県民の水戸洋一(みとよういち)は女神の手によって納豆のない異世界に転生させられる。茨城県民の納豆知識でその世界に納豆を普及させていく物語。
最終更新:2019-03-28 20:00:00
18047文字
会話率:50%
AとBの会話劇で行われる怖い話です。
1000~2000字程度の短編です。
エロや極端なグロはない。
全年齢対象の怖い話です。
以前依頼で書いていた怖い話の未投稿のものです。
100話までコツコツ書いていきたいと思ってます。
最終更新:2019-02-17 21:25:56
992文字
会話率:94%
船幽霊と出会ってしまった漁師の男。男は言われるまま、ひしゃくを貸してしまうが・・・。
最終更新:2016-06-09 05:44:54
1986文字
会話率:6%
えー、世の中怖いもので、「船幽霊」というのがいまして。
これがえらい大変な代物で、漁なんかで沖まで行ってたときに出会うとそりゃもう一大事。
「ひしゃくを貸してください」
なんてしおらしく言ってくるのですが、だまされちゃだめですよ。貸せ
ば最後。海の水を船に汲み入れられて沈められるんですよ。とはいえ断ると暴れて沈められるというなんだそのどっちもダメじゃんな代物で。
助かろうと思えば穴の開いたひしゃくを貸せばいいんですが、いま、船幽霊に出会ってしまった青年は船にそれを置いておくのを忘れたようで。
ところがこの青年、航海の基本に忠実でした。
海で迷ったときの対処法を、やはり海で迷ったときの対処法で切り抜けます。
ですが、これが後々まで後を引くことになるのです。
そりゃもう、末代も末代、血筋も関係なくあまねく世界全体の人類にまで——。
深夜真世名義で他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-19 09:14:24
406文字
会話率:17%