悪、怨、呪縛。これらは霊。
精、祖、守護。これらも霊。
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とある大企業の社長就任お披露目パーティーで、在家(ありいえ)留加(るか)はくたびれたジャージ姿の男と出会う。
何故誰も格好について咎めないのだろうか。
という
微妙な違和感とともに会見は始まり、何故か社長は日の目を見ることすらなく、その日の新聞も「自動車メーカーの不正発覚!」というショッキングな出来事が全紙の大見出しを飾って終わった。
「あの!」
これらは全て、ひとりの男が企てたこと。
もちろん常人には難しい。不正の証拠ひとつ集めるのだって簡単ではないのだ。
「お疲れ、ちゃんと見てくれてた?」
つまり、たったひとりでやり遂げてしまったという事実が、男がそんじょそこらの一般人ではないという何よりの証明になるわけで。
もちろん、そんなことなど露知らずの留加は己の好奇心のままに問う。
「答えてください」
絶対に関わってはならないタイプの人間に自ら進んで足を踏み入れるなど、馬鹿者以外の何物でもない。
こんな間抜けなプロローグで始まる人生の結末も、きっと間抜けな終わり方だろう、きっと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 00:16:47
18260文字
会話率:53%
副題「昔冷徹だった上司と再会したら恋愛小説家になっていました」
サラ=アベカシスには前世の記憶がある。かつて軍人だった彼女は、今は現役女子高生な声優になっていた。前世でのしがらみから解放され新しい人生を歩んでいたサラの前に、上官かつ想い人だ
ったグレンが現れる。なんと彼は胸キュンな恋愛乙女小説家になっていた!!前世では相手にしてくれなかったグレンだったのに、なぜか積極的にサラに関わってこようとして──!?
※『空白のパレット』の続編。1、2話は前作の未来編を連載版に直しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-18 20:19:02
78982文字
会話率:53%
俺はある日運命の出会いを果たす。この恋は実るのか、いや実らんのか。
いやいやそれはまだわからない。きっとこれから先の俺のアクションによってかわっていくのだろう、きっと。そう信じて青年は自分の運命をつかんでいく!
最終更新:2015-12-01 08:31:43
6368文字
会話率:27%