平安時代末期、武士として多くの命を奪った西行と北住は、戦の記憶に苦しみながらも仏門に入り、高野の山奥で贖罪の日々を送っていた。
入山してから3年。
北住はどうしても悟りに近づけず、ついには自ら命を絶つ。
北住の死を前に、西行は己の祈りが彼を
救えなかったと後悔する。
北住をもう一度、この世に呼び戻したいと切望する西行は、死者をこの世に呼び戻す秘術である「反魂の術」に手を染めてしまう。
術が成立する27日目に、西行が目にしたのは、亡き友の面影を残す異形のモノだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 00:25:04
10579文字
会話率:10%
3056年、“A”EARTH
H.Pと呼ばれるAIにより統治された世界は、壁の国“ティオレ”が莫大な情報“遺識”を神の遺体から得ることで栄華を極めていたが、ある事件をきっかけに遺体は鉄の国“フェルム”により奪われてしまう。
ティオレの特殊部
隊“PSEF”隊員のアインスは、奪還のため仲間と共にフェルムへと向かう───
※ハーメルンで投稿したものを改稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-13 18:36:17
72557文字
会話率:49%
小学四年生のあの日、わたしは死神と賭けをした。
大好きな涼くんを救うため、そのかりそめの命が尽きる約束の日までに彼に〝好き〟を教える賭け。なのに何ということでしょう。約束の日が迫って来ているというのに、これっぽっちも好きだと言う気配がな
いのです。好き、なんて漠然としたもの、どうやって教えたらいいの。どうしたら〝好き〟だと言ってくれるの──?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-01 17:00:00
21581文字
会話率:65%
「雪だるまは、歩けるんだから!」
小さな女の子の意地っ張りな言葉が生み出した、冬の夜の奇跡。かりそめの命を得た彼は短い時間の中でそれをどう使うのか。
最終更新:2015-02-15 20:42:12
10200文字
会話率:31%