魔法が廃れた世界でも、十六歳の誕生日だけは特別な力が宿ると信じられていた。シャルロッテ王女は、その特別な力を母親の治癒に使おうと、誕生日の朝、薔薇の花びらの朝露を集めて祈りを込めた。
だがそこへ霧の魔女が現れ、王女の力を奪って肉体を取り戻す
と、王女に呪いをかけ、姿も声も人に届かなくしてしまう。
月日が流れ、王女の話はお伽話となる。
隣国のアレクサンドル王子は、ある夜、クーデターに巻き込まれ深手をおうも、シャルロッテの癒しの力で命を救われる。それ以後、彼女の姿が見えるようになるが、声は聞こえないため会話ができない。シャルロッテが幽霊でないと分かったアレクサンドルは、なんとか彼女を元に戻そうと奮闘するが――。
ファンタジー要素有りの、お伽話風(?)異世界恋愛ものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 16:15:58
69556文字
会話率:48%
昔々あるところによく富み、よく栄えた国がありました。
その国の王子様は、王様の賢さと王妃様の美しさを受け継いだとても素晴らしい王子様でした。
ですが一つだけ心配なこと…それは王子様が未だにお妃様を迎えないことでした。
皆はきっと王子
様は「運命の伴侶」を探しているのだろうと噂し合います。
ところが実際にはーーー王子様は人間不信だったのです!
とお伽話風に始まると見せかけてのゆるふわラブコメ(になってるかな?)でお見合い話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-28 21:00:00
15162文字
会話率:25%
村の外れにある小高い丘を登ったところに、彼女は建っている。今日も今日とて僕はその丘を登り、この世で一番愛おしい彼女の前に跪き、祈りを捧げる。いつか、この祈りが彼女にまで届くことを信じて、ただひたすらに――
*この作品はカクヨムでも掲載中で
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-14 21:39:24
4628文字
会話率:21%
街外れに住んでいた一人の変わり者の博士が、一体のロボットを作った。まるでどこかの国の貴婦人のように幾度となく倒れるそのロボットを、博士は『ダーマ』と名付けた。それはいつかの時代の終わりと始まりの物語。
最終更新:2012-08-20 00:01:29
3812文字
会話率:0%