※全二話です。連続投稿いたします。
ある冬の寒い日、わたしが生まれ育ちましたランバート子爵家の屋敷が、不審火によって全焼してしまいました。
その火事で、わたしはたくさんのものをうしないました。
お父様だけでなく、お母様の形見のピアノ、
もちろんお屋敷もです。
それから婚約者です。まだ火がくすぶっている現場で、婚約破棄しようとおっしゃいました。
そして、光を失いました。
目がみえなくなったのです。
うしなったものは、はかりしれません。
ですが、わたしは生きています。
三年後、わたしは後見人の叔父夫婦の手配で辺境の地にある療養所ですごしています。
そこにあるピアノを弾くのが唯一の楽しみです。
そんなある日、わたしに声をかけてくださった方がいらっしゃいます。
「屋敷にあるピアノを弾きませんか」
その一言がわたしのすべてをかえてしまうことになるなんて、そのときには思いもよりませんでした。
わたしは、そのお言葉に甘えることにしました。
そして、そこではかりしれないたくさんのものを得ることになるのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 23:32:33
12762文字
会話率:30%
深夜の電車に迷い込んだ男と女の子。目的地が分からないので二人はただ揺られるままにどこかへ向かう。元の場所に帰ってくると二人の身に異変が起こっていた。
最終更新:2020-04-10 23:19:00
11841文字
会話率:38%
僕は彼女を亡くして半年が経った大晦日の夜、展望台へと続く山道を歩いていた……。
大晦日短編です。 絶望の中で一筋の光を見出す話です。
※すぴばる小説部からの転載。
最終更新:2012-12-31 23:35:57
2703文字
会話率:0%
14日更新しました◆みんなに追いつきたくて、焦って捨てた「はじめて」。気軽に始めたエンジョ。『みんな陰でやってる』と思えば罪悪感も、あっけなく消えたはずなのに……。数年後、本当の幸せをつかみかけた亜莉紗に、忘れたはずの過去が突然襲いかかる。
週2回程度の不定期連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-04-14 20:50:21
24820文字
会話率:20%