「――くっ、殺せ!」
女騎士を下したオークの戦士オーマイガは思う。
(またか……)
女騎士と戦い追い詰めるといつもこうだ。襲われるから撃退しているだけで、別に命なんて欲しくない。
とりあえず金になる物をもらおうとすると、女騎士
は騒ぎ出す。これもいつものことだ。
「や、やめろぉ! 私を手込めにする気か!?」
うんざりしつつも鎧を回収するため、女騎士のとめ具に手をかけるオーマイガ。そして、顔を紅潮させ身もだえる女騎士。
そんなやり取りをしている時――
◆
――がさっ
草むらから小柄な少年が現れた。
「「「あっ……」」」
気まずい沈黙。オーマイガは、面倒ながらも少年にこん棒を振りかぶった。
そして少年――ネルは叫ぶ。
「待ってください! 僕はあなたの味方です! “取引”をしませんか!?」
ネルは“くっころ”をこよなく愛する者――“くっころ”商会の会長だった。
オーマイガはネルから、“くっころ”を集めた夢の島――“くっころ島”を作るための、ある取引を持ち掛けられる。
――これは、“くっころ”をこよなく愛する紳士淑女の諸君に向けた、ハートフル“くっころ”ストーリーとなります。
※不定期投稿となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-29 09:05:31
73828文字
会話率:51%
「い、いらっしゃいませ~。 ――くっ! どうして私がこんな真似を! 屈辱だ!!」
「ダメだってアリシア。もっと可愛く♪ ――はい、やり直し」
「――くっ! い、いらっしゃいませ~♪ こちらのお席にど~ぞ♪」
男の夢――『くっころ喫茶
』によってらっしゃい、みてらっしゃい!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-23 21:27:02
2321文字
会話率:51%
元社畜でキャンピングカーと一緒に異世界トリップした小野直人がはじめて聞いた言葉は姫騎士の「くっ、殺せ!」だった。
六畳間の和室と、こたつみかん。凜々しい姫騎士がオーダーメイドのキャンピングカーに身も心も堕とされていく――くっ、殺せ!
オ
ークの魔の手から助け出したお姫様を走る六畳間にのせて、彼女の祖国までのんびりまったりと運ぶ、みんなが幸せになる旅の日常です。
※内田弘樹先生からネタの使用をご快諾頂きました。
※9月1日書籍版第一巻、角川スニーカー文庫より発売予定
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-24 17:16:21
273463文字
会話率:53%