素直になれず、刺々しさを持っている主人公は、独りきりだった。
特別「友達」と呼べるひとも居なくて、人生を諦めかけている。
けれどもそんなとき「居場所になってあげる」と、手を差し伸べてくれる人が現れた。
その手を取った主人公は、何
を感じたのか。
これから、どのように生きていくのか。
ひとは、ひとりでは生きられない生き物だから。
プラスの連鎖を続けていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-05 08:14:06
714文字
会話率:5%
「ラーメンが好きなんだね」
僕はその問いにはっきりとは返さなかった。というのも、僕はラーメンが好きだから食すのか、ラーメンがあるから食すのか今ひとつわからなかったからだ。
「一般的に言えば好きかもしれない」
「特殊的に言えば違うみたいだね
」
それには何も答えず僕は箸に絡みついた麺を啜った。それでは物足りずにどんぶりごと汁を過去を洗い流すように飲んだ。
「身体に障るぜ」
「ねえ」僕はひと呼吸おいて「僕がラーメンを食べる理由はわからない。それは認める。だけど、少なくとも、健康になりたいからではないんだ。だから余計なことで僕を苛つかせないでくれ」
「それは可笑しい。きみは生きるためにラーメンを食す。それにも関わらず不健康のために命を削ったら意味なんてないじゃないか」
「食えるときに食わなければ明日にもぽっくり逝っちまうかもしれない」
僕は箸を置いた。今を生きなければ僕はこの箸を置くことすらできないのだ。
「僕は長生きをしたいわけじゃないんだ。今を生きていたいんだ」
「今の積み重ねが未来につながる」
「人はひとりでは生きてはいけない」
「?」
「僕はこの店にラーメンを食べさせてもらっている。そうだろう? だけど、食べる人間がいなければラーメンを作る人間が食いっぱぐれる。僕は人間である限り誰かが創ったラーメンを食し、ラーメンを創る人間を食わせなければならないんだ」
厨房に目を向ければ還暦をすでに過ぎ去った老職人が我々の目も気にもとめず、スープを見据えていた。それは単なるスープではなかったかもしれない。未来であり、過去であったのかもしれない。
僕はそんな老体に涙ぐみたい気持ちになった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2016-03-02 14:29:48
525文字
会話率:0%
それでもひとはひとりではない。
最終更新:2016-02-15 00:06:19
1319文字
会話率:23%
人の人生はよく道で例えられる。
誰の一生においても、失敗や成功を繰り返して
高みをめざしていくものだ。
そして道中いろんな事がある
いわばライフイベントである。
入学、卒業、入社、昇進、結婚…
数えればきりがない
恋をして結婚、幸せ
な家庭を築く者。
犯罪を犯し永遠と服役する者も中にはいるだろう。
親族の死があり友人知人の死あれば
当然自分の死だってある。
これはひとりの人生についての話ではないし
主人公はひとりではない。
これはこの世界に住む人達のお話。
一生幸せに人生を歩める者もいれば
一生努力が報われず人生を終える者もいる。
ただ1つ言えるのは
どんな者の人生も平坦な人生なわけがない。
よく言われるその人の人生の中では
その人自身が主人公なのだよと。
そんな主人公達の話。
ファンタジーな世界に住む主人公達の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-24 10:00:00
190294文字
会話率:27%
ノンフィクションかっと思われるかもしれませんが、フィクションです。
恋愛系短編小説ですね。こんな恋がしたかった!!
皆さんも誰かが隣にいるのは当たり前のことではありません
また、自分ひとりでは自分という個体はできないのです。
この作品を
きっかけに改めて誰かに感謝していただけると幸いですね!!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-07-20 22:32:16
1682文字
会話率:7%
ニコニコ動画に投稿している曲と動画に沿った
半スピンオフ小説。
【ニコニコ動画】
http://www.nicovideo.jp/mylist/44318811
体の中に存在する細胞、
ナチュラルキラー細胞のように
世の中は、立ち上
がろうとする人を支えていると信じている。
辛いことを辛いと言える人間が
この世の中にどれだけいるだろうか。
世界は今でも回り続けていて
呼吸をするたびに細胞が死んでは生まれ
生まれては死んでいる。
“人はひとりでは生きていけない”
と誰かが言った。
けれども、その本質を理解して
呼吸をしている生き物がいるのだろうか。
自分の体で戦っている炎のタネのようなものを
誰もが自覚しているだろうか。
世界の、自分の廻り方を
なくしたものが大きすぎる男の子と女の子が
人に支えられながら気づいていく
そんなやさしいお話。
2つの小さな世界が
細胞のように形成されていく。
――――――――――――――――――――
<これまでの内容>
1話 チカゲ、フミ、イチコ、エイのお話。
2話 チカゲ、フミのお話。
3話 ダイスケ、シキのお話。
4話 ダイスケ、シキのお話。
5話 チカゲのお話。
6話 エツとチカゲのお話。
7話 シキとチカゲのお話。(前編)
8話 シキとチカゲのお話。(後編)
9話 ダイスケから見たシキのお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-20 19:00:00
48713文字
会話率:36%
おひなさまは、ひとりではなれない。
卒業式の振替休日の月曜日、だらけて家でゲームをしていたら幼気な男の子がやってきた。まさかのおひめさまにしてほしいという無茶ぶり。なんなの。どうして。ああ泣かないでよ家の前で。
内心、慌てていたらその子の
兄が遅れてやってきた。懐かしいけど、会いたくなかった。
大事で、一番大切で、だからこそ手を離したあの幼馴染が――
自サイトに転載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-03 23:12:35
8516文字
会話率:29%
月の裏側。まったく日の当らない世界で暮らす最下層の人間。そして、彼らの街を襲う“ムシ”と呼ばれる未確認飛行生物。ムシに対抗するため作られたのが“ラグリール”と呼ばれる高性能ロボットだった。だが、ラグリールの最大の難点はひとりでは乗れないこと
――メインパイロットが全神経を操縦に回し、その分の生命機能維持をサブパイロットが行うというもの。
戦場でたまたま生き残った丈夫なことだけが取り柄のユエは、サブパイロットを失ったワックス・ウェインによってラグリールに乗せられることになるが……。SFロボットアクション。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-02 20:46:56
4522文字
会話率:36%
ひとりでは笑う勇気さえなかった。それはあなたに出会う前の、わたし。
最終更新:2012-11-25 21:16:20
245文字
会話率:0%
女性がモザイクに見えてしまう。そんな奇病の持ち主である双月庸一だか、特に危機感を抱いていなかった。だがある日、庸一は妹の裸を見てしまい、その夜、こともあろうか夢精をしてしまう。 このまま妹を意識し続ければ、肉親と言えども強硬な手段に出るので
はないか。 そんな極端な考えに至る庸一。 このままではまずい。しかし、どうすればいい? 「悩みは自分ひとりでは抱えてはならない。古今東西、物語においてたった一人で悩んだ主人公はろくな目に合わない。そして、その悩みの大概は家族や恋人、友人によって解消される。ならば、最初から話した方がよい結果につながる」 しかし、自分を無為にさらけ出すことはできるだろうか? それでも、それが最善手であることは理解していた庸一は、親友に相談を持ちかけることを決心する。
<Chapter2までのあらすじ>※タイトル変えました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-09 20:00:44
28681文字
会話率:52%
早紀は月なんだ。自分ひとりでは輝けない月。ここにいるよって言えない月。だからボクが照らしてあげなきゃ。彼女を照らす太陽にならなきゃ――太陽の少年と月の少女の、心のすれ違い。そしてほのかな恋心。
最終更新:2007-09-11 07:55:50
7177文字
会話率:38%
これでいいって、そう思えるのは自分ひとりではなかなか難しい。これでいいって、そう思えるのは二人なら案外簡単。落ちたら落ちた。また時間をかけてでも拾えばこれでいい。
最終更新:2007-02-10 15:10:59
973文字
会話率:100%
夢の中に入り込んでしまった少女。自分ひとりでは何にも出来ない。せ、そこに助けようとして現れたのは・・・なんと人形?この人形とともに旅して得られるものは?
最終更新:2006-09-23 22:46:07
2125文字
会話率:29%