結香子は20代前半からずっとシングルマザーである。6歳の息子蒼太は、結香子に本当にそっくりだ。息子の父親、一朗は鬱病を患っており、出産前から連絡を取っていない・・・結香子にとっては、ただの「甘え」にしか映らなかったのだ。
ある日、結香子は会
社の同僚から京都旅行のチケットを貰う。京都といえば、一朗の実家がある――。結香子は気が進まなかったが、同僚のオシも強く、蒼太と二人で京都へ出かけることとなった。そこで、一度だけ会ったことのある一朗の母親と出会い・・・一朗についての真実を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-16 08:33:07
10424文字
会話率:41%
二十歳になったばかりの売れないトランペッター高橋一樹は、ライブハウス『ジャムズ』に居候の身。
しかし彼には、ある夢を断念せざるを得ない事情があった。
音楽一家に生まれながらも孤独感を味わっていた一樹を、他人ながら家族同様に温かく包んでくれ
たのは……マスターの勇次と、店を切り盛りする娘の桃子(とうこ)だった。
家族との葛藤を乗り越えつつも、ジャズ奏者としての道を歩む一樹の成長ストーリーです。どうぞお楽しみ下さい。
☆もう数年前になりますが、某ライトノベル系小説賞に取り敢えずvol.1だけを出しました。結果は一次予選通過で終了^^;← その先はないんかい!?
ただ今、vol.2を自ブログにて再録連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-08-27 20:59:19
88878文字
会話率:52%
篠塚圭太は、亡き母の再婚相手である恭平と二人暮らしをしていた。そんな篠塚家に、精神科医である恭平の助手として、ひとりの男が住み込んでくる。柳沢龍という名のその男は、なぜか圭太に「楽しいことや、興味をもてることはあるか?」と献身的に話をしてき
た。しかし、他人が苦手な圭太はそんな龍を邪険に扱う。その夜、さっさと眠りについた圭太の部屋に侵入してきた龍は、寝込みを襲うように圭太にキスをして…。コバルト2008年度ロマン大賞第一次予選通過作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-01-06 21:03:09
112162文字
会話率:44%