灰色の空から舞い降りた雪が、外の景色を純白に彩る十二月の朝。
通学用のバス代をケチり、チャリで雪道を強引に突っ切ってきた先で俺が出会ったのは、冬休み前の二週間だけ俺達のクラスに転校してくることになっていた女の子だった。
「ミユキ……顔、
覚えた。よろしく……」
俺と『ある共通点』を持っていたその子は、才色兼備だけど天然さんで、寡黙だけど感情豊かで、排他的だけど甘えんぼで。
——それから、自身に孤独をもたらす謎めいた力を持っていた。
「ミユキは……私に触るの、嫌……?」
一緒の時間を過ごすにつれ、次第に浮き彫りになっていく彼女の闇。そこについては触れないで欲しいと、彼女が願っているのは重々承知していた。
我儘なのは分かってる。嫌われたってしょうがない。
それでも俺は、本当の意味でこの子を救いたい。
なぜならきっと、これは彼女が唯一縋ってくれた、俺が成すべき役割だから。
「ぼたもち」
…………腹、減ったのか?
「……ん」
誰も病気にかからない。もちろん誰も死んだりしない。
そして、誰もキスしない。
相川御幸《アイカワミユキ》の、甘く切なくちょっぴり不思議な、ごた混ぜ学園ラブコメディ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-11 23:05:42
29571文字
会話率:54%
《完結しました》
大学卒業間近の俺がフルダイブRPG『ホワイトワールド』のテストプレイヤーに選ばれた。
自分のアバターとパートナーNPC『アイ姉(ねえ)』を作って冒険スタート。
アイ姉と狩りをしたり、モンスターと戦ったり、美味しいものを食
べたり、温泉に入ったり。
一緒の時間は楽しいけど、アイ姉もそう思ってる?
「アイ姉! 好きだ! 僕と結婚してください!」
「システムが作った自分の分身と恋愛? バカじゃないの?」
「私、システムから切断する。本当の私になる!」
「アイ! 僕はここ! 君のすぐそばにいるよ!」
思いの強さが世界を変える!
ベースはSF、前半冒険、後半恋愛です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-04 11:22:49
117130文字
会話率:56%
「俺の一期一会は君だった…」
ある夏の日、高校二年生の原田伸は病院で車椅子に乗った少女…円道ひかるに出会う。
伸はひかると一緒の時間を過ごす度に、ひかるに惹かれていく…
一方の、ひかるも伸に惹かれていくが…
ある残酷な運命が二人を待ち受けて
いた…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-01 21:42:11
17340文字
会話率:44%
説花 創(せつか しょう)は、小説家を目指す男子高校生。
入学式の時から、同じクラスの文学 乙女(ぶんがく おとめ)のことが、妙に気になっている。
最終更新:2017-01-29 21:07:16
5675文字
会話率:27%
生きることを諦めた少年 岬良太
「僕が死ぬまで友達になって」
最後の願いを託された 松井忠
何の接点もなかった2人が一緒の時間を生きる。
高校最後の夏休みが始まった。
最終更新:2016-08-18 16:23:11
3934文字
会話率:38%
中学二年の夏休み。健一が母の実家で出合った女の子は、どこからどう見ても虫だった。村人がタマヒメ様と呼び慕う、その不思議な生き物に、初めは戸惑いを覚える健一だったが、彼女と一緒の時間を過ごすうちに彼は次第に心を惹かれて行く。しかし、二人の元に
は不穏な影が忍び寄っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-30 16:19:48
16673文字
会話率:57%
紗姫は五歳の誕生日に婚約者を紹介されました。そこで出会った九条悠翔に紗姫は一目惚れします。
それ以来二人は時間を作っては会います。
幼稚舎――初等部。
中等部では紗姫が悠翔の学校に受験し直して通い、さらに一緒の時間を過ごします。
そして高等
部。紗姫の十六歳の誕生日。
悠翔の口から、隠されていた想いが語られます。
ヒロイン目線で初恋が実るまでのお話です。
※こちらは「カクヨム」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-31 14:31:51
5315文字
会話率:35%
夏休み。
それは開放的になる季節。
二人っきりで親もいないとなればナニかが起こっても不思議じゃない!
・・・・・・何てこととは無縁なお話。
なぜならそれは・・・・・・
最終更新:2015-05-02 19:16:26
1567文字
会話率:60%
人間嫌い、人間不信、チョコ依存性な藍澤 蒼。
高校1年になり新しいクラスで“爽やかくん”に出逢う。
最初のうちは嫌いで嫌いでしょうがないのに、一緒の時間を過ごす度に、少しずつ好意を抱いていく。
人間不信を直したいと、自分自身と向き合い、本当
の自分を取り戻そうとする、高校生ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-29 13:36:14
3093文字
会話率:34%
待ち合わせに早く着いてしまった彼。そこで彼女から聞かされたある喫茶店を思い出します。彼はふとそこへ立ち寄ろうと彼女からの情報でその場所へと向かいました。そこで彼女が感じたものを共有できる事の重大さに気づき、彼は彼女に共に居ようと告げます。
最終更新:2008-02-17 18:41:48
3560文字
会話率:20%