この国で一番守りに長けた男、レオポルト・マルトリッツは騎士である。
しかし、彼は、絶対に敵に攻撃をすることはない。何故なら、レオポルトはとんでもないマゾだからだ。彼はモンスターたちに攻撃されることによって、自らの被虐心を満たすため、騎士
をしているのである!
様々なモンスターと出会い、様々な攻撃を受けることによって、自らのM騎士道を極めていくレオポルト。ついでに、それぞれがちょっぴり変な性格、能力を持つ仲間を集めちゃったりして、彼の冒険は続いていく。
彼は己の行く道を極めることが出来るのか。そして、M騎士道の果てにある景色は一体なんだというのか、というか、そこに何かあるのだろうか。
最硬の騎士レオポルドとその仲間たちのギャグコメディチックな被虐的冒険物語。
※改稿作を第8回講談社ラノベチャレンジカップに応募中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-12 18:15:25
100080文字
会話率:41%
時代は中世、急激に勢力を伸ばしてきたスコターディア帝国と、その勢力拡大を防ごうとする小国連合イエロシュ同盟が対立し、中立国アルゴデラ公国、過度な専制君主制を敷く明華大皇国が割拠する中、かつて、大陸で栄華を誇り盟主として君臨したが、今では衰退
し、なんとか国として生きながらえているアインフォーラ王国の平民王子、レオポルドの物語。
彼が平民王子と言われる所以はその名の通り、平民の身分であったが、父を失い、そこに居合わせた王に引き取られ、王族となったためだ。自分のような辛い思いをせず、笑って暮らせるようにレオポルドは内政の安定に尽力する。しかし、身分の低さを問題に、兄弟たち、保守派の重臣、貴族たちからは疎まれている。それでも自分の理想を貫こうと、幼馴染や、友人であるヒロインから深い心配を受けながら、レオポルドは、権力争い、他国との戦争、兄弟との確執を通じてその力を確実に伸ばしていく。
有能な家臣との出会いと、これまでの重臣との別れ、主人公のことを想う幼馴染、貴族の娘との生活の中でレオポルドは成長していく。
そして何より、敵国スコターディア帝国第4皇子ハインリヒと時には仲間として、時にはライバルとして互いの力を認め合い、この大陸の平穏を目指して奮闘するのであった……。それが自らの信念を曲げてしまうことになるとも知らずに……。
<お知らせ>
第8部と第9部の間に話の欠落が生じていました。
今は修正済みですので、読んでいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-11 22:27:01
154372文字
会話率:55%
喘息の療養にと叔母に勧められて向かった先で、六歳のレオポルドは、姉のように慕うメイドのイヴと二人きりで屋敷にいた。後から来るはずの仕事で忙しい両親を待ちながら、雨の降り止まない屋敷で過ごすことになったイヴは、レオポルドに約束するよう言った。
一つ。カーテンは決して開けてはならないこと。
一つ。来客は全てイヴに知らせて、出迎えてはならないこと。
一つ。外に出てはならないこと。
一つ。食べ物は、全てイヴが用意したものを食べること。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-08 22:50:55
14894文字
会話率:45%