心配性の君が「眠れないの」と言って僕のベッドに入って来たとき、この物語を聞かせてやると、君はあっという間にスヤスヤという寝息を立てた・・・・・そんくらい退屈な話。
最終更新:2017-01-06 19:00:00
11115文字
会話率:28%
異なる土地に暮らす、コウとセン。
届かない手紙。
工房で燃えていたストーブ。
2人で泳いだ森の池。
ニットウコの花の色。
ー 俺の名を、呼べよー
ー わたしのことば、聞いてよー
好きだと一言、伝えたかっただけなのに。
どれだけ言葉を重ね
たら、届くのか。
2人の往復書簡が、ここにある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-27 07:03:59
5083文字
会話率:2%
彼はようやく旅に出ることにした。しかし、家の戸締りなど、様々なことが気にかかってなかなか旅立てない。ついに布団で寝はじめてしまった彼の寝息を、とある老賢者が耳にする。その老賢者は、旅人が訪れるという予言に従い、彼のことを朝からずっと待ってい
たのだが、風に運ばれてきた彼の寝息を聞いて激怒し、彼をぶち殺しに出掛けるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-18 11:00:00
5247文字
会話率:15%
大学を無事卒業し大手広告代理店に勤める事となった新社会人熊谷(くまがい)みなとは新入社員対象の入社式を終えた後配属された部署へ行き直属の上司である後藤係長に出会う。部署の人達に自己紹介を済ませ、後藤係長から仕事についての説明を受け、慣れない
仕事に苦労しながらも仕事初日を終える。仕事終わりの入社祝いで居酒屋へと行った一向。そこで、みなとは仕事場の人達に自分が結婚しており、尚且つ奥さんに新たな命が宿っているという衝撃の事実を伝える。その情報を知った皆はさらにみなとを祝う。がしかし、酒に弱いみなとは途中、記憶が飛んでしまう。気がつくと線路の上に横たわりみなとの隣には白いワンピースを着た幼女が寝息を立てていた。この事態が飲み込めないみなとのもとに神々しい光とともに容姿端麗な羽の生えた黄金に輝く長髪の女性が現れる。その女性が言うに、その天使を育てよ。さすれば神にしてやる。という内容であった。
この物語は天使を一人前に育て上げ神を目指す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-15 13:12:25
6380文字
会話率:52%
暗い部屋に、一つの蝋燭の光が灯された。
蝋燭の前に居る、一人の老人の横顔に弱々しい光があたる。
はじめは弱々しかった蝋燭の明かりは、酸素を呑み込み、次第に強くなっていく。それに比例し、部屋を照らす明かりもよりいっそう強くなった。
老人は白い口髭と白髪を生やしており、その白いそれは揺り椅子の上で、老いた人の雰囲気と同調するようにゆっくりと揺られている。老人の膝には温かそうな膝掛けに、湯気のたっている、これまた温かそうなマグカップが手と共に置かれていた。
老人は思いふけているのか、懐かしいものを見ているかのような、穏やかな目で遠くを眺めている。
不意に老人は、周りを見渡した。部屋は薄暗いのを考慮しても目立つものはなく、木製のテーブルと本棚の最小限の家具しかなかった。無機質な木の壁がさらに寂しさを強調している。
老人は本棚に目を止めると、その本棚に手を伸ばし、一冊の本を取り出した。その本の表紙には『日記』と書いてある。
老人は温かそうなコーヒーが入ったマグカップをテーブルに置き、『日記』という本を我が膝の上で開いた。
しかし老人は本を開いた直後、内容を見ることなくまぶたを落としていた。
寂しい部屋には、老人の小さな寝息だけが響きわたった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-03 20:27:08
6529文字
会話率:11%
私は、母と並んで寝ていた。
寝付けない私は、母の寝息を聞きながら、目を閉じたり開けたり、寝返りを打ったり、落ち着かない。
何度目かの閉じた目を開けた時、天井に、丸い光があるのに気がついた。だいたい20cmほどの円。天井にぽつんと浮かんでい
た。
しばらく私は、その天井の光を凝視していた。何の光だろう…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-11 16:36:02
2875文字
会話率:22%
退屈な日々を過ごしていた高坂慶介。バイトをしてコンビニ弁当と酒を喰らうだけの生活をしていた高坂が家に帰ると一人の少女が汚い自宅ですやすやと寝息を立てていた。
出て行けと言うとその少女はおもむろにハンドガンを手にした。ただのメンヘラ女かと思っ
たのに、その少女は自分のことを天使だと言って「あなた、生き返りたくないですか?」と続けた。
天使曰く、生き返るための試練とは“生き返りたい”と強く望むこと。試練を望んだ俺は走馬灯のように思い出す。それは26の俺が18の少女と過ごした日々。女子高生の売春婦と過ごした大切な日々の想い出。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-31 08:02:16
114501文字
会話率:39%
旅先の宿で
同じ部屋になったのは
寝息に特徴のあるかた。
なんとか眠りに就こうと奮闘した
私の様子を元に作成した
ノンフィクションなのかな?
最終更新:2015-07-02 05:00:00
2187文字
会話率:7%
人や魔に属さない女精は薄暗い森の中で静かに寝息をたてている
最終更新:2015-06-18 00:52:35
461文字
会話率:0%
小さな島に流れ着いた黒猫のお話。
最終更新:2014-06-14 12:56:59
635文字
会話率:0%
出会わなければよかった のに あなたの温度が 寝息が こんなにも愛おしい
最終更新:2015-06-01 10:35:34
616文字
会話率:0%
意識が白く濁ってる。でもそれはあんまり不快じゃない。
どちらかというと心地良いもので、僕はいつまでもその中に埋もれていたかった。
だけど次第に意識がはっきりして、周りの物音が耳に入ってくる。
サワサワと揺れる木々の音。
小鳥の囀りに
時計の針。
ここまでくると自分は眠っているんだという事に気付き、同時に朝が来たことを知る。だけど……
「………………誰?」
大事そうに僕を抱えて寝息を立てるこの上半身裸の男を、僕は知らない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-16 10:17:53
12788文字
会話率:44%
混み合った某カフェで私は携帯を弄り、友人は寝息を立てていました。すると急にセンチメンタルな気分に襲われてしまうのです。
キーワード:
最終更新:2014-08-09 09:37:21
372文字
会話率:0%
どこか遠いところから鈴の音が聞こえてくる。
始まりは決まっていつもそうだ。そして次に、からみつく真っ白なシーツから抜け出ようと、高く手を伸ばす。
風に揺れているのは多分カーテン。淡い緑のカーテンがゆらゆらと波打ち、時折眩しい光が差し込んでく
る。
ああ、なんて明るいんだろうと、私はそう思う。きっと外はとてもいい天気だ。こんなにも日差しが暖かい。
鈴の音は自分の笑い声だと気がついて、結衣は微笑んだ。眠りは長い時間をかけ、さざ波のように浅い深いを繰り返している。どうやら夢うつつの中で、声を出して笑っていたらしい。後ろから首筋をくすぐるのは、彼の寝息だ。こそばゆさが我慢できなくなり、また声を出して笑うと、霞んだ意識が少しだけはっきりとした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-03 22:47:04
48320文字
会話率:42%
小さな君
小さな手
小さな吐息
そして、
小さかった僕
最終更新:2012-07-03 20:54:58
200文字
会話率:0%
幼いヌヌはすやすや寝息を立てる。そばには魔物がいた。
最終更新:2012-02-25 00:00:29
4088文字
会話率:28%
思い出の中で、彼は言うのだった。
「そこには、呪文が刻まれているんだ。魚たちだけが読むことのできる呪文が」
無邪気な声で、言うのだった。
思い出の中で、彼は言うのだった。
「その奥には、精霊が眠っているんだ。この森の守り神だよ」
無邪気な
声で、言うのだった。
そして彼と離れてから長い年月がたち、また再び、彼と再会することになる。
無邪気だった彼は、いまも無邪気で、彼の周りの風景も、思い出のままだった。
でも、誰も思い出のなかには帰れないんだ。
振り返れば、そこでは、新しい物語が始まっていたのだから。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2010-05-05 19:18:10
927文字
会話率:72%
ある夫婦の、とある一日のお話
最終更新:2010-03-21 23:33:52
2008文字
会話率:16%
それは体をくの字に曲げて、静かに寝息を立てていた。
そばにはかけられていたメガネがたたまれ、置かれている。
手をまくら代わりにしているので、起きたときにはもしかしたらしびれているかもしれない。
キーワード:
最終更新:2009-11-02 20:11:43
813文字
会話率:4%
車内で恋人と一夜を明かした朝、雨音と隣で眠る恋人の寝息に合わせるかのように、私は今朝方の夢を思う……。短編恋愛小説。
キーワード:
最終更新:2006-11-28 20:10:54
836文字
会話率:5%