主人公佐藤桐子は病死した後に、VR空間のNPC――生前の記憶と人格を継承したAI『仮想体』に転生した。
心機一転(物理)、仮想世界で新たな生活を始めた桐子だったが――
少々おカタいノリの、近未来SFホラー。
※このお話は拙作短
編『NPCは仮想執事の夢を見るか』をベースに、設定や展開などを大幅に変更して、長編として再構築したものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-08 07:16:56
48793文字
会話率:34%
第一章「異世界の無人の惑星にテンプレはありません」
第二章「異世界に神サマなんていません。ただし……」
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人造の異世界に浮かぶ惑星『ニューホーツ』。そこには、地球で言えば中世―
―ではなく『中生代』に似た世界が広がっていた。ジュラ紀から白亜紀くらいの間の、いわば恐竜時代の真っ盛り。人間どころか類人猿さえ生まれていない、完全に無人の世界だ。
佐藤桐子の記憶と人格を受け継いだAI、『仮想体』となったわたしは、同じく仮想体の人員だけで構成された開拓団の一員として、そのニューホーツへとやって来た。
開拓団のお仕事はこの惑星を開拓し、新人類を合成して育てあげ、文明社会を築くこと。すなわち、
――絶滅の危機に瀕した人類という『種』を、人類が積み上げてきた叡智とともに異世界で存続させる。
それがわたしたち『異世界開拓団』の使命だ。
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異世界の無人の惑星を、近未来の科学技術とハイテク装備を駆使して、独力でゼロから開拓していくお話です。
※基本的に『S´F (サイエンス“っぽい”フィクション)』です。ややホラー展開もアリ。
異世界転移モノと言えなくもないですが、剣と魔法的なファンタジー風味ではありません。
※誤字脱字や表現の変更、PDF向けの調整など、話の展開に影響がない範囲で細かく随時修正しています。ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 07:19:58
254976文字
会話率:30%
「この結末は偽物だよ。何も救われちゃいない」
MR=Mixed Reality=複合現実とは。
仮想ではない現実空間に電子的な情報を上書きし体験する技術や、電子的な情報で拡張し体験を可能とした現実そのものを指す。
未だ発展途上にあるこの
技術を、試験的に導入している学園があった。
MR設備は授業の他に提供企業側のデバッグを目的とした大掛かりなシステムに用いられている。
潜在色(シンボルカラー)と影響/効果(エフェクト)。
それは、この学園に在籍する者だけに許された、特別な非日常。
平野恵流は学友にこう呼ばれていた。
『ゲス』と。
ゲスがゲスらしく忌避されながらも何のそので学園生活を満喫していたある日、学園主催のイベントに参加していた恵流がクリア条件不明の設定世界を攻略中、ひょんな事から本来遭遇しない筈の人間――AI――と出会い、非日常が更なる非日常へと深化する。
「私を解放して」
AIは間違いなく頼む相手を間違えた。
でも、ある意味では正解だったのかも知れない。
「クエストNo:00『この世界の真実を暴け』」
それでは、答えという名のエンディングに至りましょう。
――「偽りに混じりあった現実の先に、真実の結末を」
~Information~
不定期更新です。
Eエブリスタより少し修正を加えたものを転載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-27 22:22:46
33909文字
会話率:39%