ある国に独裁者がいた。それが私である。
強権で民衆を押さえ込んでいた。暴力、暗殺。リーダーは孤独である。誰も私の苦しみなどわかりはしない。私はいつも悩んで疲れていた。気がついたときには自分が望まない生活をおくっていた。
ある時、弟が一体
のロボットを連れてきた。
そのロボットは秘書のように私に付き従った。はじめは雑用係として使っていたが、弟のいう録画機能が気になった。頭のボタンを押して、背中を合わせると、ロボットから見た自分の姿を記憶として得られる。その機能を使う事で、結果として自分が抱えていた問題を平和的に解決することになる。
浪費家の愛人、ほったらかしの家族。
一度その録画機能を使っただけで、自分の意識が変わり、ロボットが本当の姿に戻ろうとする私をサポートしてくれた。潜在意識にだけ描いている、自分が本来のぞんでいる姿に自動で導いてくれる。
自分ナビゲーション「第三の目」、それがそのロボットの商品名だった。
ソレを使い始めて五年もたった頃には、私も国民も幸せになっていた。
★★★
別の作品がBOOKSHORTSさんのLOVE KAMATA AWARD 第2期優秀作品に選ばれたので、記念で新しい作品を書いてみました。自分ではヒューマンドラマのつもり。そちらとは全く別の作品です。こちらは、発表みてからあわてて書いたので後日改稿するかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-01 12:17:16
10251文字
会話率:28%
紀元前四世紀末、春秋戦国時代の中国は、乱世に割拠する斉の国。一芸あれば誰でも雇う評判の親分・孟嘗君のもとに、男がひとりやってきた。まったく役にたたないスキルを披露するその男は、意外な素顔をもつ孟嘗君の窮地を“役に立たないスキル”で救うことに
なる。
『わろし』名義『スキル』のタイトルでBOOKSHORTSに応募し月間優秀作を頂いた作品となります。なんとか目立とうとして、○○は実は女の子だった? というトンデモ設定をやらかしたわけですが、その後とくに反応もないので、改題加筆修正の上こちらにも掲載しようと思いますが、マズかったら削除いたします。
http://bookshorts.jp/novel201511/%E2%80%9D%3E%3Cspan%20style=
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-19 22:34:09
9822文字
会話率:47%
拓也のもとに送られてきた恋人からの大切な郵便物が、手違いでお隣さんに届けられてしまった。しかもお隣さんは前日に引っ越ししており、行方知らず。恋人は明日、拓也のもとに帰ってくる。拓也はそれまでに元お隣さんを探し出すことができるのか!?
最終更新:2016-09-04 14:47:40
9565文字
会話率:53%