〝汝に贖罪を与えん
愛にて世界を平らげよ
触、見、感も叶わぬ苦悶の道ゆけば
そのさき、愛の光さす〟
愛と探求の神ハウデンファールは、愛する人を剣へと変え、触ることも、感じることも、見ることもできない苦しみの贖罪をスバニアに与え
た。
愛する人であるカンサルタ——すなわち聖剣を携えるスバニアの道はただ一つ。世界の争いを平らげること。それが神ハウデンファールから授かったスバニアの贖罪。
その贖罪の道を進み続けたスバニアの道は騎士道となり、聖剣カンサルタの歌は強力な神秘となり、二人の力はやがて世界の劔と謳われるスバニア騎士国の礎となった。
しかし、どんな劔も鈍くなる。
二千年近くが過ぎたスバニア騎士国はその名に影を落とす。それと同時に動き始めるアルヴェ大陸の国々。中でも、中東を支配するゲピュラ皇国が世界を巻き込む侵攻を始めたのだった。
争いを平らげる世界の劔と謳われるスバニア騎士国は、この戦争を終わらせるために騎士団を戦地に向かわせる。その戦争も、誰もがすぐに終わると思っていた……。
一方、スバニア騎士国の田舎町タロエに住む農商の息子ウィリアムは、冒険小説を読み耽りながらも、農商であることが誇りだと自分に言い聞かせる日々を送っていた。身の振り方に悩む十六歳の夏、ひょんなことから王都へといくことに。
身分の差と、慣れない暮らしに不満をもつのウィリアムは、〈真紅の予言〉と云われる世界の問題に巻き込まれていく。
そしてもう一人。不遇な境遇に生まれた少女マーシャル。
聖剣歌の歌姫になることを夢見て王都に辿り着くも、戦争を左右する運命に巻き込まれていく。
恋、背中を預けられる仲間達との友情、剣を握る道を選んだウィリアムと、平和を願うマーシャルの運命が交差するとき、新たな時代が訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-28 22:16:46
187254文字
会話率:42%
Belief of Soulの世界の欠片物語。
人と霊獣が息づくネスフィルで繰り広げられる冒険を記した冒険の一ページ。
これから英雄になる人のひとつの姿や、淡い恋のひとつの場面、仲間との友情。
そんなBoSの世界のどこかで起きたお話を書い
ていきます。
※BoSという世界の、一欠片のお話を一話完結の短編/掌編として綴ります。
時代も時系列も違いますが、長編と世界を共通したもので、長編にも関わってくる人物を描いたりもします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-15 18:51:21
20355文字
会話率:29%
ネスフィルの世界。そのヴィアドラの地で奴隷として生きていた少年は世界へ飛び出す。
「外の世界にはなんでもある」
親友の言葉の通り、外の世界にはなんでもある。
だが、少年が得たのは喪失。
一人の人斬りとの邂逅から、少年は立ち上がり、二度と喪わ
ないために、大切なものを守るために、本当の強さを求めて刀を握る。
その少年が求める本当の強さは、ヴィアドラの救済か破滅か。
舞台は惑星ネスフィル。
世界に支配を広げるバルダス帝国、神秘的で神の名残を見せるモルゲンレーテ星教国、大陸で戦闘民族として知られる四つの國が集まるヴィアドラ。そして人とは相容れぬ怪物。
この物語は、人間と怪物、魂と魂の信念の戦いの物語。
※毎週土曜日更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-23 18:22:50
489915文字
会話率:35%
生まれつき魔力を持たなかった少年ユダは、幼い頃両親に捨てられ孤児となる。
だが、一人で生きるために努力し、気づかないうちに世界最強になっていた・・・・・・。
魔力を持たない最強の魔術師が、世界を旅するアクションファンタジー
・・・・・
・え、ちょっと待った。主人公俺じゃなくてあいつなの? せっかく日本から転生してきたのに出番ないの? 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-23 01:05:04
55965文字
会話率:47%