安田武夫と清水律子は橫浜と川崎の境の橫浜東北部の古い農家の集落に生まれた。
山里で田んぼと里山の自然に恵まれて山菜、セリ、ノビロ、フキなど食べられる野草
も多く、どじょうもとれた。春には里山に多くのタケノコが出て、夏になると自然薯
もみつか
り、秋になると、クリタケ、ナラタケ、ナメコもとれ、自然、豊かな
環境に育った。清水律子の父の清水浩三が自治会の副会長をして、で安田家と清水家は
親しくしていてた。そのため安田武夫と清水律子は幼なじみで、小さい頃から遊んでいた。
2人は地元の小学校、中学校を卒業して安田武夫は理科、数学が得意、清水律子は
国語、社会が得意で英語に興味を持っていた。その後、清水律子が地元の進学塾に
入り勉強して上智大学をめざし、将来は英語を生かして欧米で仕事をしたいと言う
夢を描いていた。安田武夫は地元の高専の電気科を卒業して日本電気・NECに就職。
入社後、NEC Bit-INN秋葉原に配属された。そこには、マイコンのマニアが
集い、交流の場となった。そこで交わされる情報をNECに、持ち帰り、次の
コンピュータ開発に役立てようとした。その後、安田武夫と清水律子の関係は、
また、コンピュータ開発では、激務の連続・・・、果たして、どうなっていくのか?
それは読んでのお楽しみ。なお、この作品はアルファポリスに重複掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-12 22:33:14
47076文字
会話率:1%
主人公の成宮賢は、成宮家の末裔の1人。成宮家は、旧華族の末裔。
成宮賢の祖父、成宮時達は成宮家の家訓通り、小さい時から英才教育
で育てられ、東京帝大工学部で電子工学、無線の研究をした。
1937年、教授から帝国陸軍・登戸研究所で高出力の電波
を研究しろ
といわれたが戦地に行かなくてすむと考え承諾した。高出力電波発信機
の出力を上げる実験を繰り返し電波で人を殺す兵器の開発を命じら
、できないと考えたが上司の命令通りした。戦争後、社員20名の
ソニーの前身、東京通信工業に就職した。成宮時達は息子の豪気に
期待したが音楽好きの現代っ子に育ち銀行員になり夢に終わった。
それでは孫にと考え孫の成宮賢の天才的頭脳に期待し東大電子工学
に合格し卒業しソニーに入社して欲しいと言われると条件として
アップルⅡを買ってくれと言った。了解されてソニーに入社し、
やがて彼がコンピュータ開発に興味を持ちアメリカに渡り、
そこで同年代のS・ジョブズの複雑な子供時代を知り、興味を
持ち仲良しになった。そして彼の将来に期待してアップル株を
無理して買った。その後成宮賢はソニーで多くの仕事を成し遂げた。
2011年に東日本大震災と原発事故で気が滅入っていた成宮賢
に追い打ちをかけるように、10月5日、親友で尊敬していた
ジョブズの死を知って絶望の淵に追いやられた。プレステの不振も
あり、ソニー退職を決意しアメリカに渡りジョブズの墓参りした。
その後アメリカ人女性スザンナと結婚し子供をもうけ、息子の
達也にアメリカ・シリコンバレーで大暴れしてこいと自分の
果たせなかった夢を託した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-12 20:56:07
50353文字
会話率:14%