勇者候補パーティー所属の熟練闇魔術士、《バクタ・ナガラ》。
頼れる仲間たちと共に竜王を討伐し、勝利を掴んだ──はずだった。
だが、竜王の転生能力に巻き込まれ、
気づけば魔術の才能S級の少年《アカツキ》の身体に転生していた。
しかも俺だけじ
ゃない。
討伐したはずの竜王まで、一緒に転生憑依してる……!?
喉の病気で魔術の詠唱すらできない天才少年、アカツキ。
生きるために俺は《触手魔術》を使い、アカツキの喉を治療した。
だが、その瞬間、俺は気づいてしまう。
──アカツキの魂はまだ、この身体の中に残っていたのだ。
こうして俺(憑依中)、教え子(本来の持ち主)、
そして討伐したはずの竜王(なぜか憑依中)。
「3つの魂が1つの身体を共有する」、この奇妙なトリオの状況で、
俺はアカツキの「家庭教師」として、彼に魔術を教えることになった。
「僕、また空を飛んでみたいです!触手で!」
「そっかー空かー……え?触手で?」
……何故か気に入られてしまった、俺の触手魔術を。
元のパーティーに戻る方法を探しつつ、
教え子(と竜王)を鍛え上げる俺の奮闘記が、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 20:04:15
224228文字
会話率:35%
この世界には『魔術』と『科学』という対立する勢力が存在する。
ラウスはラール王国の宮廷魔術師だ。
しかし、化学の発展によって魔術は時代錯誤と呼ばれることになる。
「時代錯誤の宮廷魔術師なんて王宮には要らん!」
その一言でラウスは宮廷
を追い出される。
無職になったラウスはふと、思い出す。
「何か困ったことがあればいつでも頼りなさい」
隣国、メイルス王国の王女様の言葉だ。
ラウスはラール王国を去り、メイルス王国に宮廷魔術講師として迎え入れられるのであった。
これは、最強宮廷魔術師が講師となって最強の生徒たちを育てる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-09 12:03:05
30117文字
会話率:42%