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英雄に選ばれてしまった少年に才能は無かった。
魔力ゼロ、無能力者。身体強化もできず、魔法を唱えることもできない。
最弱とも言われるゴブリンにすら、力では敵わなかった。
そんな主人公ハルトは『無能のハルト』と呼ばれている。
貴族と優秀
な平民が通う王立学園では史上最低な成績を叩きだし、騎士団と魔法師団には書類の段階で落とされた。
名家の名を落としたという理由で屋敷からも追い出され、家名を捨てることになる。
弱すぎる英雄の力。七人の内の一人に選ばれたものの名乗りを上げず、安全に生きるために冒険者を選ぶ。
だが、死にかけて英雄の力が本来の形を発現した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-08 18:13:49
137201文字
会話率:33%
「俺、本日付けで魔王やめるわ……!」
と、意気揚々と宣言したのは宵闇都市を支配する第二魔王テイカー。
仕事、仕事、仕事。
嫌気がさした。もう、仕事をしたくない。
ゴブリン並みに繁殖している勇者の頭がおかしいのだ。
薬でもキメ
ているのかと疑うほど言動が支離滅裂で、連れの冒険者共も精神異常者しかいない。
宵闇都市も侵略の対象となっており、今月だけで勇者を三人も殺してしまっている。
さすがに数が多すぎだろ……と、嘆いていたら直属の部下が勇者を含め二十八人も殺していた。
積み重なる応援要請の紙束に、俺達の目の下には酷い隈ができている。
いくら悠久の時を彷徨う不死者でも睡眠欲求はあるのだ。
もう無理、限界。
書類を見るのも嫌になって、いっそのこと三人の部下と共に安息の地へ移住しようと俺は決意した。
しかし、魔大陸全土に安息の地など有りはしない。ゴブリン並みに湧いてくる勇者がいる。
そこで思い立ったのは人族の領域に行くこと。そして、勇者ランクというものを知る。
勇者ランクとは施設代等を無料に出来、支援金という名の莫大な金を貰える制度であった。
求めるものがそこにある。
しかし、勇者ランクを維持するには二ヶ月に一度――魔族を殺さなければいけないというもので。
基本的に週末は更新しません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-03 19:07:03
32190文字
会話率:40%
エリア=ハイオーネは自身の魔法『領域魔法』と冒険者という立場を使い、ゴロゴロしながら生活する省エネ生活を目標としている。
そんな彼がお人好しな性格から少し頑張るのだが、彼は知る由もなかった。この時頑張ったことにより、自身の生活が省エネとは
程遠いものとなっていくとは。
※基本的に主人公の場合は一人称視点はで、それ以外の人の場合は三人称視点で書かれています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 13:00:00
7499文字
会話率:50%
遥か昔に滅びた古代【魔導帝国日本】。その偉大な帝国が残した|星遺物《アーティファクト》によって発動する、失われた伝説の魔法を研究する者がいた。錬星術士のレイである。彼は人を運ぶ魔車『来る魔』や、雷を作る『発電鬼』、水を綺麗にする『浄水木
』などなど、アキレリアの民に様々な恩恵をもたらした。
しかし、とある星遺物の暴走をきっかけにレイの評価はゴミ同然と化す。
汚名挽回の任として下されたのが、突如として空に現れた【竜の巣】探索命令。その途中、仲間の血位者パーティーに「非力、地味、無能、ここで野垂れ死ね」と罵倒され、裏切られてしまう。
致命傷を受けて捨てられたレイは、竜たちがひしめく謎の天空領域そのものが星遺物であると気付き、長年探していた失伝魔法《デュエリスト》を発見して、彼のどん底人生は一変する。
「フレンドカード、サモン! ブルーローズのホワイトドラゴン!」
「なんて偉大な召喚魔法なんだ!?」
「領域カード、オープン! 妖精郷!」
「て、天変地異だと!? すごい現界領域魔法だ!」
「魔法カード、アウェイク! 反射!」
「神である我の魔法を跳ね返したアア!?」
「アイテムカード、クイック! エリクサー!」
「伝説の神聖薬……万能薬を作っだと!?」
レイは最強すぎる力で多くの功績を上げ、気付けば貴族令嬢や姫、果ては女神などの美少女たちに慕われていく。一方、レイを捨てたアキレリアは『星遺物』の制御方法がわからず、あまつさえ暴走させてしまい、レイの存在が如何に大きかったかを痛感する。
人間は神々の下僕であり、神血を分け与えられた者を筆頭に争いが繰り広げられる世界クロノスフィア。人は己が仕える神の信仰者を増やすために戦い、また神同士の衝突は地形すらも変貌させる。
神を絶対崇拝する世界で「神こそが人間を必要としている」と訴え続け、神の命令すらも「だが、断る」と一蹴する者がレイである。
これは、最強の錬星術士が【魔導帝国日本】の記録を追い、壮大な世界を旅する物語。
※カクヨムでも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-02 20:47:09
40892文字
会話率:45%