――ときめいたら、放電する。
ディアナ・レーメル子爵令嬢の指輪は、説明された通りに初恋の相手に電気を放った。
初恋の人に「可愛くない」と言われ、領地に引きこもって十年。
魔道具製作に注力して『レーメルの魔女』と呼ばれる腕前になったディアナ
は、十年ぶりに初恋の相手に再会する。
同じ相手に二度目の初恋をしたディアナだが、その指には「ときめくと放電する」という男除けの指輪がはめられていた。
好意を伝えるどころか、そばにいるだけで相手を危険に晒してしまう事態。
ディアナは二度目の失恋を察して距離を取ろうとするのだが、何故か上手くいかない。
十年越しの二度目の初恋がこじれた、職人子爵令嬢のお話です。
※番外編を追加するかもしれません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 16:08:09
67179文字
会話率:38%