今回、わたくしをレンタルして下さいましたのは、野獣のような強面の皇帝様。
レンタル正妃になり8年。
今まで様々な国で、働かせて頂きました。
ふとっちょな王様に、まだお若くて14歳だった大公様。
どこも面白く、女性達から嫌がらせを受けた思い出
ばかりで、忘れるなんて出来ません。
わたくし、昔は普通の貴族の娘でしたのよ。没落してしまい、父様と母様に捨てられてしまったのです。朝起きたらもう屋敷には人が居ませんでした。
若い時は苦しくて、辛かったのです。
わたくしの名はサバンナ。
28の行き遅れた女は、あまい夢など見てはいけません。
親にも捨てられ、貴族でもないわたくしは働いていくしかないのです。
わたくしはプロ。依頼は断りません。
雇われたからには、きっとご要望にお応え致しますわ。
ハッピーエンドです。
*最後に少しだけ痛みつけられるシーンがあります。苦手な方はお気をつけ下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-22 20:17:55
5476文字
会話率:25%
数学にまつわる、ちょっと不思議な話。
ある日、火竜のサーヤは尊敬する竜王様からご褒美をもらうことになりました。
ところが、竜王様は「三つの箱の中に一つだけアタリの金貨が入っている。けれども、あとの二つはハズレとして【自主規制】が入っている
。はたして君は正解を当てられるかな?」とゲームをはじめてしまいます。さらにさらに、このゲームに続々と加わる謎のルールに、火竜サーヤは翻弄され……?
とある有名な数学問題をモチーフにした短編です。
知らない人は、この小説を読んで友達に自慢しましょう。
知ってる人は心の中でサーヤちゃん可愛いと100回唱えながら読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-17 22:23:39
14577文字
会話率:67%
MMORPGの世界に飛ばされた!?
そうとしか思えない現実を目の前に突きつけられて、呆然とするおれ。明らかにおれが作ったと思われるNPCが勝手にしゃべりだしてるし、魔法とかもまんま存在しているし。認めないわけにはいかないけれど、こんなことが
ありえていいのだろうか。
――――というかおれが女の姿になってるんですけど!?
現在進行中のイベントすべてに待ったをかけたい。おれは超絶かわいい女の子、で、まわりのNPCは全員雄――それも人外ばかり。なんで女の子いないの!
急にこんなところに飛ばされて何をすればいいのかわからないし、そもそも何でこんなことになったのかすら不明。現状は困惑、事態は困窮。帰る方法は当然わからない。
くそげー。こんなのはくそげーだ。
なんてぶつくさ言っているうちに国を作るとか言い出すし、おれに王様をやれとか言い出すし。
いや、無理無理、絶対無理。ゲームだけが友達の反社会生物が人の上に立てるわけがないだろうが!
とかなんとか言ってもイベントは勝手に進んでいくし周りは老獪極まりない。戦闘だけならチート級に強いNPCで無双できるけど、戦闘以外が実にうっとうしい!
あーもう嫌だ! おれは帰りたいぞ!
****
連載は終了しました。お付き合いいただいて、どうもありがとうございました。
またどこかで見かけたときは、どうぞよろしくお願いします。
今回の挿絵はちささんに協力していただきました。
*は挿絵付きの話となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-02 22:00:00
573557文字
会話率:40%