大学に通いながらイラストレーターとして活動する東野修二には推しがいた。大人気Vtuver「不知火コハク」、他者を魅了する美声と、何より自分がデザインしたこともあって特別に感じていた。
大好きな推しに会ってみたいと思いつつ、中身を知ってしまう
不安から機会があっても断ってしまっていたのだが……最近気になることがある。
隣に住んでいるお酒大好きな年上お姉さんの声が……そっくりなんだ。
あの美声、聞き間違えるわけがない……でも、天真爛漫な不知火コハクが、飲んだくれて家の前で寝てるようなだらしないお姉さんと同一人物とは思いたくない。
そう、信じたくないんだよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-28 11:00:00
5733文字
会話率:36%
推しであるイケメンアイドルがフリーアナウンサーとの婚約を発表した夜、河本真昼は酷く酩酊するほど酒を空けた。
推し活四年。まるで抜け殻のような、そんな気分だった。
もう止めときなさい。バーテンの言葉も耳に入らず、焼酎を頼み真水(0円)が
出て来ようが気が付かず、真昼はまるで取り憑かれたかのように、意識を何処かへとやっていた。
そして帰り道、終電を失いタクシーは捕まらず、真昼は歩き疲れとある小さな神社の境内で力尽きようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 01:04:35
806文字
会話率:65%