右目に魔の色の眼を持つエリザベッタは王宮で〝眼帯姫〟と呼ばれている。四歳から十年、離宮に一人置き去りにされてサバイバル生活をしていたエリザベッタは、十四歳のある日、父親の国王に呼び出され、魔王討伐を達成した英雄ランベルト・クリザンテーモに嫁
ぐように伝えられる。しかし、人と全く関わることがなかったエリザベッタは四歳までに覚えた言葉でしか話せず、発音も覚束ない。
不出来な王女であっても政略の駒。英雄ランベルトとの婚約は逃れられないものであった。だけどランベルトはエリザベッタの異母姉で聖女のチェレステを想っている。当のチェレステはランベルトとの婚姻を拒絶。ツンデレな姉が素直になれないだけで、二人は両片想い。ここは私が身を引くべき!
と、エリザベッタは思い込んでいて!?
これは不遇な王女エリザベッタが離宮と王宮でサバイバルしつつ、なんだかんだで生き延びながら、幸せを掴むハッピーエンドが確約された物語!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 21:04:33
198732文字
会話率:54%
レンコン畑につながる裏庭で、逃げ出している鶏に薬指をつつかれてしまった・・・・
ハルちゃんと実家である養鶏場へ嫁いできた「わたし」は、義父母の留守を預かって、一日だけ養鶏の仕事を手伝うことになった。
養鶏場に薬指のないハルちゃんのおば
あさんと、東から手伝いに来ている叔母さんがいた。
鶏はわたしに攻撃的で、今にもつついてきそうである。
「なんとかここから逃れたい」
つつかれた指の痛みを我慢して卵拾いを手伝う「わたし」が見た養鶏場は、奇妙な世界だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-22 22:07:32
28965文字
会話率:40%