この世界は女性上位の女尊男卑である。
女であるというだけで貴族となり、魔力を持って生まれた一部の男性以外は平民や奴隷として生きる事を強いられ、女の性欲処理の道具でしかないという貞操観念も狂った、歪んだ国。
強力なスキルと超人的戦闘力を誇る
≪悪役令嬢≫が支配するその国、クルスファート王国。
そこで「男女平等、そして男は弱者を守るもの」という常識外れの「歪んだ」教育を親に強いられた少年、フィーグはいずれ悪役令嬢の婚約者となるために魔法学園に入学する。
彼には目的があった。
地位の高い令嬢を篭絡し、成り上がり、この国を破壊するという野望を持って。
しかし彼はよせばいいのに、虐められている男子生徒を庇ったせいで目を付けられ、私刑の憂き目にあう。
自信の軽挙妄動を後悔するフィーグ。
しかしそんな時、彼の前に一人の少女が現れた。
千年もの昔に、女王に逆らいその存在を抹消されたという、最初の悪役令嬢、ユーリ・アーシア・ストーリア。
彼女は言う。
「ボクのお婿さんになってよ」
フィーグは言う。
「これはただの偽装婚約だ。この世界を破壊するための――」
これはこの貞操逆転世界に抗う、一人の底辺貴族の少年と、彼を取り巻く悪役令嬢たちの、恋と叛逆の物語である。
※この作品はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 14:37:19
29248文字
会話率:29%
私の名前はププリヌセア=メヒーネスト=アレコヌイスト=ホディ=アシャレナーハム=レホ=クーデルウス=メシュナアハ=トヒナ=ウル=レショネーソン。呪文みたいだけどこれが私の名前。呪文みたいって言うか呪文なのかな。意味は忘れたけどこの一言一句が
私が生きてるためには必要なんだって。でも長すぎるから普段はププリーヌって名乗ってる。
私は、魔法によって人に似せた依代に生を固定された魔法生物。平たく言って生きてる人形なの。でも人形だから歳をとらないし姿も変わらないし、魔法を解かれないかぎり死なないし、もう600年くらいになるのかな。仲良くなっても人間はすぐ死んじゃうし、人間以外の生き物もそれは同じだし、何だか飽きちゃった。
だから人間が魔獣の住処と恐れて近付かない森の大きな木の根元で200年ほどぼんやりしてたんだけど、ある時その森に人間が火を放って燃やされてしまった。どうやら私を探すために燃やしたみたい。ヒドいことするなって思ったけど私はもう人間の相手をする気はなかったから放っておいた。そしたら棺に入れられて運ばれて、王様の前につれてこられてしまった。
こうして、私を巡る人間達の騒動が幕を開けたのだった。
この小説は以下のページにも掲載してます
https://www.alphapolis.co.jp/novel/452360109/883165087
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-13 06:04:23
112949文字
会話率:29%
「この世界、RPGの設定のままじゃん! じゃあこのままいったら、勇者と結婚させられる!?」
前世の記憶を取り戻した聖女ソーフェミニ。
未来を掴み取る為、彼女は神に反旗を翻す。
自らを暗黒聖女と名乗り。
ちょっと視野狭窄で軽挙妄動な暴走無秩
序混沌マシーンの主人公が、仲間とともに幸せを手にする為のコメディ作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-19 00:00:00
179921文字
会話率:21%
国都霞大学に通う蛭山風愛斗は、この大学に伝わる七不思議のひとつ、〈ウーマン・イン・ブラック/謎のグラサン・マスク女〉に関わってしまった事を切っ掛けに、広いキャンパスの中央に荘厳と鎮座する食堂棟〈アーミテイジ・ハウス〉が抱える前代未聞空前絶
後の秘密を知ってしまう。
なんと、その厨房では、人間と吸血鬼との間に生まれた青い眼の超絶美少女を中心に、全身これフェロモンの塊の妖艶夜叉姐さんや無茶苦茶猫好き犬女たちが、見事なまでの手捌き足捌きで、高級ホテルも顔負けの料理を作っていたのだ。
しかも、何の因果か蛭山風愛斗は、魑魅魍魎が跳梁跋扈するそのバックヤードで、パートタイムのアルバイトをやらされる羽目に陥ってしまう。
鬼食堂長(このヒトは、人間です)の無理難題や、アホ〈ヴァンパイアハンター〉と、その相棒の猫又《オー・ツー》の攻撃を躱しながらの奇妙奇天烈にして、実に長閑なる日々を送る風愛斗は、やがて、国都霞大学が抱えるもう一つの秘密が織りなす、大深海から甦る讐敵たちとの巨大な戦いに巻き込まれてゆく……。
失踪した風愛斗の祖父が残した謎の暗号と世界的奇書。国都霞大学の地下深く存在するという秘密図書館。少しずつ〈人形化〉していく図書館司書。世界崩壊の鍵を握る絶海の孤島からやってきた天才王女。彼女を執拗に狙う大深海からの刺客〈DEEP ONES〉。権謀術数大胆不敵、軽挙妄動獅子奮迅、奇書、奇書、奇書の大洪水が招き寄せる奇奇怪怪なる真理の渦の中でぶつかり合う運命と運命の行く末は……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-26 20:42:52
31676文字
会話率:3%