軍病院 小説家になろう　作者検索

　終戦により役割を無くした従軍病院にて、今日、最後の患者が退院する。 　そこで看護婦長を務める女性と、なんとなく調子のいい若い青年の患者の二人は、果たしてその時何を思い、何を話すのか。 　ある春の日の、穏やかな会話の記録。

日露戦争に従軍した周防大尉は戦闘で負った傷を癒すべく、佐世保の海軍病院を目指す病院戦の寝台に横たわっていた。 そんな周防大尉の夢枕に、旅順や奉天で死に別れた部下達の霊が現れるのだが… ※本作品は、夏のホラー2023参加作品で御座います。

昭和二十年の東京大空襲で負傷した湊子は海軍病院に入院するが、肺炎を併発してしまい幾ばくも無い命になってしまった。 心を寄せる山野中尉は、戦艦大和に乗り組み、四月七日の水上特攻で帰らぬ人になってしまう。 山野の戦死を知らぬまま息を引き取る湊子は、その思いの強さゆえ、肉体は滅んでも生きる意志を持ったまま時かける少女になってしまった……。 湊子の時空を超えた旅が始まった。折りたたむ>>続きをよむ

戦争で怪我をしてきた軍人は、みな、傷痍軍人として扱われる。