【pixivより転載】
久々に「非18禁」、それも私の大好きな日本の古典からの翻案で、全三話の短編です。
「諸国百物語」編者不明のこの怪談集は延宝五(1677)年開板。
三代将軍、徳川家綱の時代に出版された本ですが、内容はそ
れまで伝えられていた様々な怪談を集めたもののようです。
「Jホラー」の源流をなす「怨念」や「怪」がテーマの日本的怪談が多く非常に面白い本なのですが、その中でも今回翻案しました「豊後の国なにがしの女房、死骸を漆にて塗りたること」は、個人的に一番怖い話だと思います。
・・・全身を漆で固められた漆黒の女!・・・そのビジュアルだけでもう恐ろしい。
短い話ですがモダンホラーとはちょっと違う、古典的な「怖い話」をお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-25 21:37:25
6314文字
会話率:33%
『伽婢子』『宿直草』と共に、近世怪異小説の一源流とされる『曾呂里物語』は、伝承説話等からも話材を得ながら、『諸国百物語』等の後の作品にまで影響を与えた、近世怪異小説の歴史において重要な作品である。
それを筆者の拙い技量にて現代語に訳す、すな
わち「妄訳」として、ここに公開する次第。
【参考文献】
・花田富二夫ほか編『假名草子集成 第四十五巻』東京堂出版 2009
・湯浅佳子「『曾呂里物語』の類話」『東京学芸大学紀要』東京学芸大学紀要出版委員会 2009折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 23:53:52
9176文字
会話率:21%