それは、旅の道なかば、気まぐれに降り立った白く瞬く地でのことだった。深く藍色の夜空に三日月が浮かび、ほのかな灯しが純白の砂丘の上をきらきらと輝いていた。冷麗な彼女に、すっかり時を忘れ見惚れていると、背後から生暖かい風がふうと私の頬をかすめ、
次に真横をまたふうと何かがかすめていった。咄嗟に振り返ると、遠くに、どんよりとした雲か霧のにじんだ点が、次第にゆっくり形をとってふくらみ、そのうちに、一頭の立派な馬と、馬にまたがった一人の青年の姿となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 14:38:49
156580文字
会話率:49%
【化かし合い】
【騙し合い】
【殺し合い】
この世の闇を生きる女達。
齢十七。
その3人の女達の目指すものは。
異世界道中、往来の隨に
舞わせてみせましょう。百鬼の集い。
蠱毒のような現世を渡るは、"鵺"
;の様に………
藍色の夜空に咲き、偽りと本音の間を生きる華の仕事人
《どうぞ、一件試しに仕事を発注してはいかがですか?》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 19:56:22
2043558文字
会話率:78%
最近、同じ夢を見る。
俺、上野涼太が小学校最後の夏休みの時の夢だ。
夏休み最後の日に俺を含めた男子5人、女子4人で、星を見に行った。
それで思い出せるのは無数の星に彩られた藍色の夜空。
そして、白く透き通った髪を揺らす謎の少女だった
最終更新:2018-05-13 00:00:00
3756文字
会話率:25%
――どんなにつらい時だって、どんなに苦しい時だって笑えばいい。作り笑いでも愛想笑いでも、泣きながらでも笑えばどうにかなる――
だからわたしは笑うよ
大好きなおばあちゃんへ
そして
大事な親友へ
最終更新:2016-03-25 00:07:25
6176文字
会話率:53%