死の神の巫女マリアベルは、薄暗い神殿で己と共に使命の旅に出る勇者の到来を待っていた。
世は百年に一度の神話祭。
神の代行者たる巫女が供たる勇者を連れて世界を巡り、仕える神に対する信仰心を集め、捧げる事で世界の理を平常に保つ催しの真っ最
中。
だが、マリアベルには巫女の使命よりも重要な目的――『婚活』があった。
陰気かつ恐ろしい印象を与える死の神の巫女を輩出する家系に生まれ、その家柄から婚期を逃した親族を多数見てきたマリアベルは神話祭に――巫女が供として選んだ勇者と結婚したという、過去の事例に賭けていた。
そんな彼女の元に訪れた、勇者を目指す少年剣士アベルカイン。
不人気絶頂の死の神の神殿に真っ先に来るなんて、何かの間違いじゃないんですか?
これは、後に『神殺しの大勇者』と呼ばれる少年と、『死と誕生の巫女』と呼ばれる少女の、不純と覚悟と冒険に満ちた神話的偉業を伝える物語。
【エンターブレイン様から書籍化しました】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-26 21:26:54
1183796文字
会話率:17%
世は百年に一度の神話祭。
神の代行者たる巫女が供たる勇者を連れて世界を巡り、仕える神に対する信仰心を集め、捧げる事で世界の理を平常に保つ催しの真っ最中。
だが、死の神の巫女マリアベルには、使命よりも重要な目的――『婚活』があった。
この物語は、後に『死と誕生の巫女』と呼ばれた少女と『神殺しの大勇者』と呼ばれた少年の仲間達が残した、ささやかな神話の断片である。
本編【しにこん~死と婚活の巫女は理想の勇者とゴールインしたい~】
【エンターブレイン様から書籍化、ウェブ版も全編掲載、連載継続中】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-03 18:16:44
26476文字
会話率:26%