ルウォールは、とある盗賊団に所属する少年である。彼は自分を義賊だと考えていた。
彼のいる街、ソリフィでは『美少女無罪法』なる法律があった。一部の例外を除く、大抵の犯罪は美少女であれば許されるというものだ。男性でも女装して役所の審査を受
けて構わない。
しかし、どこからか美少女粉末なる使い捨ての薬品が出回るようになった。
それを使えば、役所の審査を自動的に通ることができる。役所はなぜか、美少女粉末の効果が切れても一度決めた認定を訂正はしなかった。
そんなある日、ルウォールは盗みに入った屋敷で魔法使いの少女ファランと知り合う。
彼女は文字通りの美少女だが、屋敷に飾ってあった絵の中から抜けでて現れた。
屋敷の警報が鳴り、辛うじてファランと共に脱出したルウォール。追っ手をかわす内に二人で廃下水道に潜入した矢先、大蛇に襲われてしまう。
そこで、ルウォールはかつて自分が剣技に優れた人間だったのを思いだした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-23 22:46:52
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