――〝孤高の眠り姫〟
それが彼女に付けられたあだ名だった。
流れるようなポニーテールに、汚れを知らぬ真っ白キメ細やかな肌。
いや、美辞麗句さえも必要ないかもな。
目にした誰もが絶世の美女と認めることだろう。
しかし
、そんな彼女には常人とは違う一つの大きな特徴があった。
彼女は〝全ての人を拒絶する〟のである。
見た目が良ければそれだけで彼女の周りには男女共々集まってくるはず。
……まるで角砂糖に群がるアリのごとく。
しかし、それすらも決して受け付けることはなかった。
眠り姫は今日もまた、己の世界の中でくぅくぅと寝息を立てていらっしゃる。
だが、そこに馬鹿電波ツインテールと変態秀才腐れ縁野郎も加わって……!?
「……見るな、寝にくい」
「美佳は先輩のことが大好きなんですーッ!」
「でも僕は可愛いモノが大好きなんだ。それはもう、蜂蜜塗って食べちゃいたいくらい」
あ、いや、なんだどうした畜生め。
平和な日常はどこに飛んでいっちまったのか。
どいつもこいつもキャラが濃すぎる。
……さすがの俺でもお手上げかもしれん。
天の神様よ、いるなら今すぐ降りてこい。
ワンツーパンチを二、三発噛ましてやるからさ。
「畜生め、お前ら少し黙ってろぉおッ!!?」
喜劇、純情、時々涙。
今から紡ぐは、そんな温かな恋物語。
――――――――――
こちらの作品は『第12回ネット小説大賞』に
エントリーさせていただいております。
よろしければブクマや感想や星評価などで
やんわりと応援していただけますと幸いでございます!
読者の皆様にじっくりとお楽しみいただけますよう
始めのうちは毎日3話ずつ公開いたしますっ。
それでは何卒っ!
よろしくお願い申し上げます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 02:14:00
59454文字
会話率:14%
元気な時も、ちょっと気分が落ち込んだ時も、嬉しい時も、悲しい時も、その気持ちをいやしてくれる存在、それが珈琲だったりします。
辛い浪人時代にたばこと一緒に飲んだ甘い缶コーヒー。
恋人と別れ際に飲んだ、冷めたブラックコーヒー。
寒い山の
てっぺんで体を温めてくれた、ホットコーヒー。
好きな人と、ゆったりとした時間を過ごしながら淹れたあのコーヒー。
毎日の中に欠かせない存在かもしれません。そんな大切な存在だけど、でもよくわからない存在だったりするのが珈琲だったりします。いつも傍らにあるその珈琲の魅力をちょっとだけ。あなたの好きな一杯を飲みながら、読んでいただけたら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 13:43:30
137777文字
会話率:30%
タイトルの読み:ねこかんこーひー
『第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』応募作品です。キーワードは「缶コーヒー」です。缶コーヒーの中に入った猫が、珈琲豆を焙煎してコーヒーを作り、それを飲むのにハマった男の話です。よろしくお
願い申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 11:24:55
994文字
会話率:20%
若くして過労死した俺が、異世界に転生する時に、狭間の女神から与えられたスキルは「連勤」だった。何の役に立つに、これ? 仕方なく異世界で連勤にいそしむ俺の、ある日の出来事のお話。
※本作は、「なろうラジオ大賞4」の参加作品です。
最終更新:2022-12-12 18:58:08
999文字
会話率:18%
いつも「時間がない、周りを見ている余裕もない」とただただ一生懸命に頑張って、ずっと前に進むことばかり考えてきた。 そしていつの間にか疲れ、出るのは溜息ばかり。そんな日々の仕事に追われて、いつしか忘れていったあの頃の気持ちを――後輩の言葉と不
思議な缶コーヒーの味が、思い出すきっかけをくれた。
※第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞の参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-09 02:20:13
1000文字
会話率:42%