筆記文化が盛んで歴史が重んじられる
【綴られし世界 リブラリア】
その、激動の時代に
ベルナール・ランベルヌは
産み落とされた
魔導に、魔法に、魔道具に
定理に、原理に、概念に
思想に、土地に、民族に
政治に、経済に、宗教に
ヒトに、
ヒトに、ヒトに…
世界は突然、大きく変わった
確かに世界は豊かになった
多くの人が夢を見た
足枷は解かれ、
広い世界が瞳に映り、
白紙の本が産声を上げ、
「自由に綴れ」と表紙を開いた。
…けれど、世界の変化は
突然過ぎて、大き過ぎた
薄くて軽い真っ新な本は
重厚で威厳あるインクまみれの本とぶつかった
数えきれない摩擦が生まれた
筆の速度は速くなり、暴れ馬のように駆け巡った
振り落とされまいと、皆が必死にしがみ付き
藻掻いて、足掻いて、上手くいかなくて
振り落とされて、跪かされて、悔し涙を流しながら
居場所を探した…
この物語は、そんな世界に翻弄された
素直で、適当で、情にあつくて、流されやすい
ほどほどに強くて、まーまー誠実で、そこそこやさしい
一人の男の子が
控え目に…半径3メートル内に届く声で
唱えるお話。
歴史の本には綴られない。
【普通なモブ】の物語・・・
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1st Theory:ひと欠片の出会い ←Posting Now!
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【綴られし世界の物語】シリーズ2作目
前作【まほー(物理)】の
(エピローグの)14年後のお話となります。
前作を読んでいなくても理解できるように
努めますが、【リブラリア】の地理や歴史や常識
細かいネタや人物など…書ききれない部分もあると
思いますので、読んでいただけた方が
より、お楽しみいただけると思います。
人物紹介(キャラクタリゼーション)や地図、
サイドストーリーなどを<閑話>としてUP
することもあると思います。
ただし、<閑話>の挿入は不定期です
ご了承ください。
投稿は毎週日曜日の16:00-
・・・よろしくね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 16:00:00
32922文字
会話率:49%
【時間停止能力者が、自由を求めて戦う話】
私、川内重信は時間を停止できるんです。どうです、すごいでしょう? といっても一日に三分間なんですけどね。
ここでお書きしたいのは高校時代の出来事です。当時の私は時間停止を活かして災害救援とか
してたんですが、ほら、この能力って強大ですから、その気になれば暗殺とかできちゃうわけです。それが危ないっていうので、政府が常に私を監視していたんですよ。私としては、事情が事情だししょうがないなあ、と思ってたんですけれども、クラスメートの白岡菖蒲はそうじゃなかったんです。白岡は自分も10万馬力が出せる能力者なんですが、私に向かっていきなり「あなたを救済したい」とか言い出しまして。いやもう、ほんとこの時は、何言ってんだこいつって思ったんですが、あれよあれよと……
とまあこんな感じで、私と白岡、およびその他の愉快な仲間たち(幼馴染とか後輩とか出てきます)が、監視からの自由を求めて戦い、なんやかんやで勝利を収める話です。そうはいっても、戦おうと決心するまでが割と長いです。あ、あと一応ラブコメ要素もありますよ。気ままに書いていきますんで、のんびり付き合ってもらえると嬉しいです。
★次回:8月4日更新
カクヨム・ライブドアブログ・ツイッターでも連載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-31 23:13:23
141123文字
会話率:43%